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「0勝11敗」西武・髙橋光成の肉体改造は大失敗/プロ野球2024「ワーストナイン」表彰式〈バッテリー部門〉

 セ・リーグのワースト投手は、2人が候補に挙がった。まずは中日の大野雄大(36)。年俸3億円(以下、年俸はすべて推定)にもかかわらず、わずか9試合の登板で2勝6敗(防御率4.87)。チーム低迷の要因となり、球団初となる3年連続最下位で今季が終了した。 元投手で野球評論家の角盈男氏は厳しい表情を浮かべてこう話す。

「4年前の沢村賞投手が昨年はわずか1試合の登板で今季が9試合。左ひじの故障で手術をしたとはいえ、3億円となるとね‥‥」

 同じ沢村賞投手で昨年ワーストナインに輝いた巨人・菅野智之(35)は、今季15勝3敗と見事な復活を遂げているだけに、来季の奮起を期待したい。

 もう1人、3億円の年俸に見合わないのがDeNAの山﨑康晃(32)だ。かつてのセーブ王は今季中継ぎで14HP、4Sを挙げるも38回の登板で35被安打、防御率は3.35だった。

「本来クローザーの選手がセットアッパーではね。昔の大魔神(佐々木主浩)のような立場だけど、ボールのキレが落ちており、マウンドでも不安感が漂っている。俺は不調時でもハッタリ(強気のオーラ)をかましてたから(笑)。叱咤激励の意味で山﨑の方を選びたい」(前出・角氏)

 一方のパ・リーグは、西武の髙橋光成(27)で仕方なし。3年連続2桁勝利のエースが今季は0勝11敗(防御率3.87)と、自己ワーストを記録したのだから。

 西武やオリックスで監督を務めた伊原春樹氏は、髙橋のメジャー志向に異論を唱える。

「エースが11連敗では話になりません。ボールに伸びがなく、三振を取れなくなった。メジャーを目指して筋トレに励み、体重も7キロ増やしたけど、これぞ大間違い。長髪にしたのもアメリカの選手のマネで、何もかも完全に間違えている」

 メジャーから声がかからないほど評価を下げた髙橋は、肉体との向き合い方を考える必要がありそうだ。

 NPB史上最高となる10億円で契約したソフトバンクのオスナ(29)も、自責点が前年の5から16に増え、防御率も0.92から3.76と大きく落とした。

「負け数は昨年の2敗から3敗、セーブ数も26から24とあまり変わりませんが、今年はとにかくよく打たれました。抑えの中で年俸と不釣り合いなのは、彼でしょうね」(前出・伊原氏)

 ちなみに、2年連続パのワースト投手に輝いた楽天の田中将大(35)が登板したのは9月28日だけ。しかも5回6安打4失点で降板して防御率は7.20。日米通算200勝まであと3勝と迫ってはいるが、年俸2億6000万円は、さすがに高い買い物だろう。

 続いて捕手部門。セは阪神の梅野隆太郎(33)が不名誉な初受賞となった。

 6年前は27個の盗塁刺しを決め、阻止率も3割7分0厘だったが、今季は2割1分6厘に急降下。阻止率1位(4割7分5厘)に輝いた巨人の岸田行倫(28)の半分にも満たず、セでは最低の数値を叩き出した。

「ピッチャーがモーションを盗まれることもあるから、盗塁されるのは捕手だけの責任じゃない。ただ、阻止率を高めるためには投手の協力も必要。そういう意味では、投手陣とのコミュニケーション不足とも言えますね」(前出・角氏)

 パはオリックスの2人による激戦となった。昨年と同じ96試合に出場した若月健矢(29)は、打率を5分も下げて2割0分1厘。得点圏打率は1割6分7厘だ。

「V3を決めた昨年まではよく打っていたけど、今年はさっぱりでしたね。バッティングが悪すぎます」(前出・伊原氏)

 オリックス低迷の要因はもう一人の捕手、森友哉(29)によるところも大きい。今季はDHと併用のスタメン出場で、捕手では47試合に出場。その時の勝敗は21勝25敗1分けで、本塁打は昨年の18本から9本に落ち込んだ。

「それでも打率が2割8分1厘というように、バッターボックスでの存在感は感じます。あとは年俸と守備面の比較でしょう。若月は盗塁阻止率でパの1位(4割7分4厘)を記録したように投手陣を助けている。年俸も若月が1億2000万円で森は4億円。来季への期待も込めて、森をワースト捕手に指名したい」(前出・伊原氏)

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