そこまで稼いでいたのも意外だったが、その格差を考えると切なくなってくる…。
お笑いコンビ・天津の向清太朗が、10月29日放送の「よんぱち 48 hours ~WEEKEND MEISTER~」(TOKYO FM)で、アニメやマンガ好きを活かして、“みごとな逆転劇”を起こすまでの苦悩を明かした。
天津といえば、相方の木村卓寛が08年にちょっと艶っぽい詩吟で大ブレイクし、09年にはネタの締めの決め台詞「あると思います」が09年の「新語・流行語大賞」にもノミネートされている。ただ、木村がピンで売れすぎてしまったため、向といえば、すっかり“じゃないほう”のイメージが定着していた。
そんな向だが、この日は9月に発売した著書「ただのオタクで売れてない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。」についてのトークを展開したのだが、その著書のタイトル通り、現在は年収800万円となかなか安定した仕事ぶりを見せているようだ。
向は木村が売れ始めてから好きなアニメの仕事を増やしていく方向にシフトチェンジするも、当時は「お前そっちに逃げて…もっと芸ごとをマジメにしろ」と、芸人仲間から怒られたことを回顧。ただ、向自身、アニメやマンガ好きを活かして、副業でも成果を残していることや、他の芸人たちを見回しても、お笑い以外のジャンルで活躍することも、少なくなくってきたこともあり、向は「当時『ちゃんとせい!』って怒っていた人が、今は副業をやっていますし。あの人、謝ってくれへんかな、ホンマ」と、説明したものだ。
その他に向は番組では好きなことを仕事にして、仕事を増やしていくコツについて語っているが、まさに成功者という感じにアドバイスを送っていた。
しかし、一方の相方の木村はと言うと、なかなか対照的な道を進んでいる。
「木村は詩吟の師範代の資格を所持していましたが、後に持ち芸の「艶っぽい詩吟」が詩吟界から批判され、みずからは所属していた流派を除名されるなどして転落。しかし、既婚者で2児の父親の彼は、家族を養うために“レンタルおっさん”なる便利屋的な仕事や、ロケバス運転手などのアルバイトをして、生計を立てていますが、それでも生活は当然ギリギリとのこと。コンビ結成から19年、木村のブレイクから9年が経ち、まさかコンビ格差がここまで開いてしまうとは誰も想像できなかったと思います」(エンタメ誌ライター)
しかし、まだまだ!どう転がるかわからないのが芸能界。木村も自身に再ブレイクのチャンスが舞い降りてきた時には、逃さずつかみ取ってほしいものだ。
(本多ヒロシ)