口にした“おかき”の格まで上げてしまう。
今、最も“テレビ映え”する男と言えるのがX JAPANのリーダー・YOSHIKI。彼の苦悩、仲間の死、洗脳、バンド解散から、ロックの殿堂「マジソン・スクエア・ガーデン」でのライブまでの道のりを追ったドキュメンタリー映画「WE ARE X」の上映、またBlu-ray DVD化のプロモーションのため、ここ2年ほど急激にテレビを中心とするメディアに出まくり、冒頭の“おかき”を含め、今なお伝説を更新し続ける。
映画にも登場するが、YOSHIKIの傍らには、常に秘書のような金髪美女や屈強なガードマンが付き添い、豪邸に暮らし、高級車を乗り回している。日本屈指のロックスターと言えども、このようなゴージャスな生き方がなぜできるのだろうか?
「YOSHIKIはX JAPANのほとんどの楽曲を始め、手がけた多くの作品の版権を持っているので、毎年多額の印税を手にしています。また、レコード会社と交わしている印税率の契約も“破格”となっているという噂です。自身の名義を使ってのコラボ商品など、自分の価値をビジネスにつなげる手腕も非常にすぐれたものがあり、そのためにまさに億万長者のような生活が可能になっているのです」(音楽誌ライター)
以前、エヴァンゲリオンのオープニング曲「残酷な天使のテーゼ」を作詞した及川民子氏が「アウト×デラックス」(フジテレビ系)に出演した際、「四半世紀くらい、年収は3000万を切ったことがない」と発言し、改めて“夢の印税生活”というもののすごさを思い知らされたものだ。
「テレビの演出ではないところでも、わざわざ、お金をかけて金髪美女やボディーガードを雇ったり、ゴージャスな暮らしをしているのは、YOSHIKIが“ロックスター幻想”を守るためにしていることで、ある意味で自身の“ブランド力を高める”ということなんだと思います。YOSHIKIと言えば、『シャワーが熱いことにキレて撮影スタジオから帰った』『カレーが辛すぎることにキレて、金沢から東京までタクシーで帰った』といった伝説的な逸話や、新宿のほとんどの居酒屋やホテルを“出禁”になったといった、いかにもロックミュージシャン的な怖い人というイメージがある一方で、2016年の『NHK紅白歌合戦』では、“歌の力でゴジラを倒す”というバカバカしい企画にも協力したり、バラエティ番組にも積極的に出演しては“実はいい人に違いない”という部分も見せる。キティちゃんとコラボしたり、先ほどのカレーの逸話を用いて『X JAPAN YOSHIKI伝説 キレ辛カレー』『X JAPAN YOSHIKI伝説 キレ辛カレーチップス』という商品も販売していたりします。こういった、どこまで本気でどこからジョークなのかわからないところが“ロックスター”たるゆえでしょう」(前出・音楽誌ライター)
まさに“人生を懸けてYOSHIKIを体現している”といったところなのだろう。