定番から「くじら」まで味わえる名物串かつ 生けすの鮮魚を兵庫の地酒とともに
新開地商店街のアーケード沿いに店舗を構える「八喜偽」。こうかいて「はきだめ」と読む。2階へ上がると広々とした座敷席があり、テーブル席、カウンターと合わせて100人近く収容できるという大きな店だが、元は11人で満席の小さな串かつ屋だったとか。
創業から50年以上が経ち、店舗も大きくなった現在では、100種類近い豊富なメニューが取りそろうものの、名物はやはり串かつ。「6本入りフルコース」を注文すると定番の「ぶた」や「えび」だけでなく、「あじ」や「くじら」まで味わえる。甘みがあり、後味がすっきりしているソースは店のオリジナルだ。串を持つ手が重さで震えるほどボリュームたっぷりな焼き鳥も外せないが、中でもニンニクの風味が効いた「みんち」はクセになる。
この店のもう一つの名物は活きのいい魚。「神戸で一番早く生けすを置いた居酒屋」というだけあって、鮮度には並々ならぬこだわりがある。毎朝、神戸市中央卸売市場から新鮮な魚を仕入れているという。透明感のある旨みが堪能できる「あじ姿造り」には、兵庫県の地酒を合わせたい。どっしりした味わいの「奥播磨」、ふんわりと軽みがある「小鼓」、どちらも相性抜群だ。
■八喜為(はきだめ)新開地本店
住所:兵庫県神戸市兵庫区新開地3-3-17 電話:078-575-8238 営業時間:平日11:30~23:00 定休日:水