お笑い芸人でタレントのスマイリーキクチが4月25日に自身のツイッターで、執拗な“個人特定”を繰り返すネットユーザーへ警鐘を鳴らした。
未成年の女子高生に対する強制わいせつの疑いで警視庁が書類送検したTOKIOの山口達也の騒動を受け、ネット上では「被害者の女子高生が誰なのか?」といった興味本位から根拠なき憶測の投稿が乱立するなど、事態は混沌としている。
こうした状況の中、スマイリーキクチは〈一部のネットユーザーがこの事件の被害者探しをしているようだけど、憶測で名前や個人情報を書き込んでも名誉毀損罪になるし、事実もアウトだからね〉とツイートし、蔓延する悪しきブームを断罪。さらに、〈コピペやリツイートは最初の発信者と同じ責任で、借金に例えるなら連帯保証人と一緒なの。安易な投稿や拡散はさけましょう〉などと注意を促した。
「スマイリーキクチといえば、過去に女子高生コンクリート殺人事件で自身も言われなき風評被害に苦しみ、タレント活動に大きな支障をきたすことになりました。そういった特殊な経験を経た彼だからこそ、今回のネット上での動きは看過できなかったのかもしれません。彼の投稿には1万を超えるリツイートや大量の“いいね”が付き、『さすがに説得力があります』『勉強になりました』といった反響が寄せられています」(エンタメ誌ライター)
インターネットにおける拡散力の恐ろしさを誰よりも知る男が発した警告は、多くの人々に届くだろうか。ネットリテラシーに関して、今一度再考すべき時が来ているのかもしれない。
(木村慎吾)