馬は馬でも、乗った“馬車”が大コケして復活に水を差されたのがベッキー(34)である。
16年にロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(29)との熱愛が発覚し、芸能活動休止に追い込まれたが、徐々にテレビ復帰を重ねていく。とはいえ、謹慎前に10社と契約していたかつてのCM女王は、すっかりダーティーなイメージが付きまとい、払拭できないでいた。17年2月、ようやくCM出演も解禁になったのだが‥‥。
ベッキーを受け入れたのは、女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営する「スマートデイズ」。同社は家賃保証をうたってシェアハウス物件を投資目的で売り、700人以上のオーナーを集めていたが、昨年10月、突如として約束していた家賃を減額、今年に入ると支払いを完全にストップした。ついには資金繰りが行き詰まり、民事再生法の申し立てに至ったのだ。
「中には1億円以上のローンを組んでいるオーナーもいて、投資詐欺まがいの被害総額は1000億円を超えました。4月13日には、大半の所有者に資金を融資していたスルガ銀行に金融庁が立ち入り検査を行い、“広告塔”のベッキーにも厳しい視線が向けられた。ベッキーは事件もどこ吹く風とばかりに、2月から首かけ式イヤホンのCMにも出演しました」(経済ジャーナリスト)
うまくいきかけたと思ったら、また逆風に襲われるベッキーだが、そう簡単には倒れない。それは、芸能界の仲間たちが復活をサポートしているからだという。
「ベッキーは幼い頃から芸能界で活動し、人当たりのよさで大御所から後輩の若手タレントに至るまで、交友関係を広げてきました。一時期はホームパーティーを主催し、多数のカップルも誕生させた。先日も、笑福亭鶴瓶が自身のインスタグラムにベッキーの誕生日会の様子をアップしましたが、上戸彩に吉高由里子、剛力彩芽など、豪華な顔ぶれが集まっていました」(スポーツ紙芸能デスク)
交友関係が復活を支えているのは、若槻千夏(33)にも言える。
若槻はグラドル時代にバラエティー番組でブレイクし、ブログも人気を集めた。その後、自身のアパレルブランドを立ち上げるなど実業家としても成功を収めている。12年の結婚&出産後は芸能界から距離を置いていたが、最近になって芸能活動を本格化させると、ブランクを感じさせない活躍を見せているのだ。
やはりバラドル時代に培った交友関係がものを言っているそうで、若槻をデビュー前から知る友人は、こう語る。
「学生時代は、平気でイケメンとのイチャつき自慢なんかをして、ヤンチャだった。電車の連結部分なんかでも、平気でイチャついてたほど。でも、イケメンなら何でもありじゃなくて、使える男を見抜いて利用する能力はハンパなかった」
確かに、芸能界においても、のちに大化けする“ビジネスパートナー”をセレクトする目は一級品だったようだ。
「かつて頻繁に番組で共演し、交際も取りざたされたロンブーの田村淳はその後、数々の番組でMCを務めて活躍の場を広げ、政治家転身がささやかれるほど大物になった。今をときめく有吉弘行とも、彼の再ブレイク前から親交が深く、絶妙のタイミングで自身がデザインしたキャラクターのTシャツを送り届けたんです。宣伝のために着てくれるよう頼んだわけですが、有吉の性格からしていちばん嫌がりそうな依頼なのに、きっちり宣伝した。その後もラジオ番組のゲストに招かれ交流を重ねていますから、かなりの信頼関係が築かれているようです」(放送作家)
最近、女優として頭角を現しているのは、AKB48の元メンバー・川栄李奈(23)だ。15年に同グループを卒業して女優に転身すると、ドラマや映画、CMに引っ張りだことなった。
民放テレビ局のドラマ班スタッフが明かす。
「川栄の活躍を支えているのは、その卓越した演技力と頭の回転の速さなんです。監督から難しい演技指導を受けても、すぐにその真意を理解し、演じることができると現場でも、もっぱらです。アイドル時代は“おバカキャラ”で脚光を浴びていた? いや、バラエティー番組で自分が期待されている役割もわからない本当のバカだったら、すぐに消えてますよ。バカを演じるのは、知性派を気取るよりも難しいですからね」
当時のふるまいが演技だったとしたら、それこそ女優として成功するのもうなずけよう。