大晦日恒例のNHK紅白歌合戦で、女性歌手では石川さゆり(45回)、和田アキ子(39回)、島倉千代子(35回)に続き、坂本冬美に並ぶ歴代4位。小林幸子の「あの大アクシデント」を覚ええているだろうか。
それは03年、この年1月1日リリースのシングル「孔雀」で臨んだ紅白の舞台。ド派手な衣装で紅白人気の一端を担った小林は、12月8日に更新したYouTubeチャンネル〈小林幸子はYouTuBBA!!〉で、つぎのように回顧している。
「リハーサルをやってる時はものすごい拍手歓声だったから、きっとこれは本番だったら、もう何十倍の歓声が来るだろうなと思ったら、シーンと…」
そう、幅13メートル、高さ7.5メートルの巨大な羽がなぜか本番になって電源が入っておらず、3つの機動装置のうち、ひとつしか動かない。作動した羽は1枚だけだったのだ。20人あまりのスタッフは、腰から砕け落ちるほどの落胆を味わうなど、尋常ではない空気が流れていたそうだ。当時、この「事件」はマスコミで大きく報道されたが、
「でも初めて見た人は、こういうものだと思った方もいらっしゃったと思うんです。まぁ生放送ですからね。しょうがないですけど」
当の小林はあっさりとしたものだ。芸能関係者が言う。
「03年の紅白は小林にとって、25回目の出演。50歳を迎えた節目にもかかわらず、さらりと言ってのけてしまうあたり、さすが大物の余裕ですね」
(所ひで/ユーチューブライター)