シーズンが終了しても大忙しのフィギュアスケート、羽生結弦選手。4月22日に行われた仙台での祝賀パレードの前には、宮城県、仙台市などから県民栄誉賞など合わせて5つの表彰が授与された。
「副賞として贈られたのは、全国から注目されることを意識したセレクトだったのか、県産品を紹介しているようでしたね。宮城県からは伝統工芸品『玉虫塗』の大皿で、花の模様に大きな鳥が羽ばたいている図柄のものと、宮城県産の白米ブランド『金のいぶき』『だて正夢』4年分。仙台市からは伝統工芸品『堤人形』。県議会からは、平昌五輪のショートプログラム『バラード第1番』の曲の入った特製の木製オルゴールでした」(女性誌記者)
玉虫塗の大皿はソチ五輪の時にも記念品として羽生選手がリクエストしたという。県や市が、というよりも宮城県を愛する羽生選手自身が、全国に県の特産品を広めたい思いが強いのだろう。
また、このイベントでは羽生選手から県と市の復興支援としてそれぞれに500万円が寄付された。JOCと日本スケート連盟から贈られた金メダルの報奨金を全額寄付したのだ。羽生選手は、ソチ五輪の報奨金も同様に寄付している。
「スポンサー契約しているANAからは、家族同伴でのファーストクラス往復航空券を贈られていますが、『なるべく高いところに旅行したい』とコメントして笑いを誘っていました。五輪の2連覇で羽生選手のテレビの出演料は1本200万円、CM出演料は1本1億円まで跳ね上がったと噂されています」(前出・女性誌記者)
寄付ももちろんありがたいだろうが、地元としてはいつまでも輝き続ける羽生選手の姿こそ、いちばんの復興支援なのかもしれない。
(伊藤その子)