スペインのバルセロナにて開催中のフィギュアスケートGPファイナルで、日本の羽生結弦選手がまたもやSP(ショートプログラム)の世界歴代最高得点を更新し、首位に立った。試合を観戦したフィギュアウォッチャーはこう語る。
「NHK杯での前代未聞の世界歴代最高得点を受けて、バルセロナの会場も羽生フィーバーがすごかったですよ。日本人が大挙して応援に来ていますし、スペイン人も含めて『YUZU』と書かれた横断幕や応援ボード、日の丸を掲げている人が多かったことには驚きました。なにしろスペインは昨年の世界選手権の覇者、ハビエル・フェルナンデス選手の母国で、そのフェルナンデス選手も出場しているので非常に関心が高いんです」
同様に海外のネット放送で試合をチェックしたスポーツ紙記者も言う。
「外国の放送では、通常自国の選手以外のレポートは冷静なはずなのに、今回の羽生選手の演技の時は、解説者が『完璧だ!』『すごい!』『NHK杯以上の得点が出る!』と何度も繰り返し絶叫していました。手拍子を打ち、固唾を飲んで見守るスペインの観客たちが、一丸となって羽生選手の最高得点更新を応援するという熱気が、映像からでも十分に伝わってきました」
羽生選手の次元の違う演技に、世界中が圧倒されている。今後、どんな圧巻のスケートシーンを私たちに見せてくれるのか。彼の進化はまだまだ止まらない。
(芝公子)