これが、アイドルの厳しい現実のようだ。
5月5日に放送された「有吉反省会」(日本テレビ系)に、アイドルグループ・PASSPO☆のキャプテン(リーダー)根岸愛が出演した。
「PASSPO☆といえば、2011年にメジャーデビューシングル『少女飛行』で、女性グループ史上初の初登場オリコン首位を果たしました。これも、実は数百人のファンが大量購入した結果ということで後に語り草となりましたが、当時の『アイドル戦国時代』というブームの中では、比較的知名度も人気も先行しているグループでした」(アイドル誌ライター)
AKB48や、ももいろクローバーZといった、誰もが知るアイドルグループになれれば、CDやライブ収入だけでなく、テレビやCM出演といった展開が待っているが、その波に乗り切れなかったグループは、依然として“ファンが買い支える”という出発点から脱却できないのだという。アイドル誌ライターが続ける。
「ブームが下火になってきた頃、PASSPO☆はライブの精度を高め、ライブ会場も武道館やアリーナを目標に掲げるのではなく、ライブハウスを中心に活動しています。いわば“新規参入よりも今いるファンを大切にする”方針に転換しました。アイドルグループのファンは、メンバー脱退や若い新メンバー加入に反発しがちですが、実は、そうすることでグループだけでなくファンも新陳代謝が促進され、活動を長引かせることも可能になります。ところが、固定メンバーでは徐々に年齢を重ねて行ってしまいますし、時々卒業メンバーが出るという状況では、根岸が番組で言った『(昔は)仕事はたくさんいただいて、収入も結構もらえるようになってたんですけど、自然とお客さんが減っていって』という状況はやむを得ないでしょう。続けて『OLさんよりもらってたんですけど、今は数十分の一くらいに…。(今の給料は)高校生がちょこっとアルバイトするぐらい』と、厳しい現状を告白していましたが、まさにグループ存亡の危機なのかも知れません」
この放送を見て、去っていったファンが戻ってくればいいのだが…。