まさに因果応報だ。お笑いコンビ・品川庄司の品川祐がテレビ番組から干されているのは、かつて制作スタッフにひどい仕打ちを重ねていたからだという。5月19日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)にゲスト出演したインパルスの板倉俊之は、収録前の打ち合わせにて「『品川さんと一生仕事したくない』っていう人までいました」と明かしたのである。
「1995年結成の品川庄司は2000年代初期に若手ながら一気にブレイク。その時期の品川はすっかり天狗になっており、番組スタッフに挨拶をせずに無視し、打ち合わせでは台本も開かず、マネージャーや後輩芸人に暴言を吐くなど、素行の悪さで知られていました。制作スタッフの中で最も格下に当たるAD(アシスタントディレクター)に対しての当たりの強さは相当なもので、彼らが『一生仕事したくない』と語るのもある意味当然でしょう」(番組制作会社スタッフ)
その後、経験を積んだADたちがディレクターに昇進し、番組制作を任されるようになると、品川離れが一気に加速。品川本人も昨年10月放送の「良かれと思って!」(フジテレビ系)では「15年前にうっすらと気づき、10年前にだいぶ嫌われてると思って、5年前に絶対嫌われているとわかった」と語っていた。
ただ、現在のように品川がテレビから干されるようになった背景には、テレビ局の制作予算削減も影響しているという。とはいえ40代後半のベテラン芸人にしては品川のギャラが特別高いようにも思えないが…。前出の番組制作会社スタッフがささやく。
「番組制作の現場ではかつてテレビ局の社員が大勢関わっており、若手社員もADを務めてから出世していったもの。そのころは品川のようなトガりまくった芸人でも、さすがにテレビ局の社員ADにまで悪態をつくようなバカなマネはしなかったはずです。ところがテレビ局の業績が悪くなると、制作予算削減のために番組制作を外部の制作会社に丸投げし、社員たちは版権の管理やイベントの制作といった番組制作以外の部署に数多く配属されるようになりました。そして現在では現場のディレクターやプロデューサーも外部の制作会社スタッフが担っているケースが多く、品川にイジメられていたADたちがそのポジションに昇進しています。そのため現場では『品川がいかにひどいヤツだったか』が共有される形になっており、番組からお声が掛からなくなったというわけです」
最近はすっかり丸くなったという品川。はたして番組中で板倉が指摘していたように「62歳でブレイクする!」は実現するのだろうか。
(金田麻有)