AKB48の最新シングル「Teacher Teacher」が史上最高のセールスを記録している。ビルボードの初週累計では266万2760枚、オリコンの集計では初週で166万1038枚と、いずれにしても桁外れの数字に。同CDには6月16日に結果発表される「第10回AKB48世界選抜総選挙」の投票券が封入されており、今回の総選挙がますます白熱するのは確実なようだ。
5月30日に発表された中間開票速報では、前回5位のNGT48・荻野由佳が昨年に引き続いて速報1位の座をゲット。そしてSKE48の松井珠理奈も昨年と同様に速報2位の好位置につけている。はたしてこの2人が初の戴冠となるのか。しかし数字の推移のみを見た場合、今年の女王には別のメンバーが就く可能性が高いというのだ。アイドル誌のライターが予測する。
「総選挙の結果には様々なパラメーターが関与してきますが、あえて数字の推移のみを根拠にすると、荻野と松井の二人には失速の可能性があります。というのも今回は『Teacher Teacher』が激売れしており、総投票数が昨年の約338万票を上回ることは確実。それゆえ有力候補に関しては昨年からの増加率が重要な目安となるからです。その点で荻野は前年比8.1%増に過ぎず、珠理奈も12.4%増と物足りない数字になっています」
二人とも前年比増とはいえ、指原莉乃と渡辺麻友に投じられていた票が浮いていることを考慮すると、実質は前年比同に等しい微増に過ぎない。そんな二人に対し、大幅に票を増やしているメンバーがいるという。
「上位メンバーでは速報4位の岡田奈々が前年比60.1%増と大きく躍進。岡田には次期総監督と目される人望があり、STU48のキャプテンも兼任していることから、広く支持を集めるはずです。そして速報3位の宮脇咲良も同54.2%増と好調。彼女はHKT48のトップとして、総選挙を辞退した指原に投票していたファンの受け皿となることが期待されています。それに対して速報5位の須田亜香里は前年比8.8%減のマイナスと失速し、上積みは難しそうです」(前出・アイドル誌ライター)
ちなみに選抜総選挙ではこれまで、速報で3位未満だったメンバーが女王に就いたケースはない。その例に倣えば今回は荻野、珠理奈、宮脇の速報上位3名による三つ巴となるのか。それとも速報4位の岡田が前例を打ち破る躍進を見せるのか。6月16日の結果発表には、これまでにも増して注目が集まりそうだ。
(金田麻有)