6月16日に生中継された「第10回AKB48総選挙」(フジテレビ系)の平均視聴率が11.0%と過去最低の数字だったことが6月18日、ビデオリサーチから発表された。(数字はいずれも関東地区)
番組前半は5.7%(7時~8時51分)とまさかのひとケタ台。番組後半は11.0%(8時51分~9時24分)とかろうじて2ケタ台を死守。瞬間最高視聴率は13.8%(8時59分)で、HKT48の宮脇咲良が3位を獲得した時だった。同イベントは、今年10回目を迎えたことで、海外での姉妹グループ(タイ・バンコクの「BNK48」、台湾・台北の「TPE48」)も対象となり、史上最多の339名が出馬。初の3連覇を果たした指原莉乃は不参加、昨年2位の渡辺麻友も出ない本命なしの大激戦が予想された。結果、SKE48の松井珠理奈が19万4453票で、トップ、2位は須田亜香里だったのは周知のとおりだ。
「フジテレビがAKB選抜総選挙の生中継特番を組むのは2012年以来7年連続。今回はナゴヤドーム特設スタジオからの生中継で、MCは宮根誠司と三田友梨佳アナが務め、副音声で指原が後輩たちを生解説する万全の態勢でした。ところが、平均視聴率は13年に指原がトップに輝いた最高視聴率20.3%からずいぶん下がってしまった」(テレビ誌記者)
いったいその原因はどのあたりにあるのか。2015年の中継では、メンバーのスピーチ途中でCMを入れ、高橋みなみの号泣スピーチシーンで、スタッフ男性らしき笑い声が入る放送事故を起こしたフジテレビだが、今回は「まったく何も知識ない」と胸を張る長嶋一茂をゲスト出演させる“愚”をやらかした。
「一茂は知識がないならないなりにすればいいものを、全然興味ないのがアリアリで、宮根があれこれ話を振っても、あさっての対応。ゲストとしてイベントを見守ることや、盛り上げることすらない態度に終始した。ファンならずとも一般視聴者もあきれかえる人選のまずさだった」(芸能ライター)
人選はカンフル剤のつもりだったかもしれないが、逆効果。「そろそろ総選挙のあり方自体が見直されるべきでは」(前出・芸能ライター)との声まで出てしまったのだ。
(塩勢知央)