吉高由里子主演ドラマ「正義のセ」(日本テレビ系)が、6月13日に最終回を迎える。これまでの平均視聴率は9.7%と大台には届いていないが、視聴者の感想としては「当初あまりにひどい出来で『HERO』の女性劣化版と感じリタイアしようと思ったのですが、回を重ねるたびによくなった。ドラマは最後まで観ないとわかりませんね」「思いやりや正義は愛情いっぱいの家庭環境で育まれると、本作は示しているような気がします」「凜々子が落ち込んで家に帰ると家族がごちそうを作って待っていた。とても心温まるシーンでした。職場のみんなからも助けられる凜々子の魅力は見ている私にもわかります」など、ハートウォームなストーリーが、好感を持って受け止められている。
実際に視聴率も、多くのドラマがたどる一方的な下降線とはならず、小さな上下動こそあるものの、ほぼ横ばいを推移している。
「女優に対するあこがれはまったくなかった吉高ですが2006年、映画2作目の『紀子の食卓』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。08年の『蛇にピアス』で、ブルーリボン賞など新人賞3冠を受賞します。かねてより、彼女の演技は高く評価されていましたが、共演者やスタッフとの関係性に問題を生じさせる言動もありました。しかし、朝ドラ『花子とアン』(NHK)で主人公・村岡花子を演じてから、演技者として一皮むけたように思います。『正義のセ』でも、赴任間もない若手検事が、周囲に支えられて成長していく様をみごとに演じています。共演者との呼吸の合わせ方もいい」(芸能ジャーナリスト)
同局で放送された吉高主演の前作「東京タラレバ娘」は平均視聴率が11.4%だったこともあり、最終回は2ケタ台に盛り返したいところだろう。