波瑠(27)の勢いが止まらない。6月7日にオンエアされた主演作「未解決の女 警視庁文書捜査官」(テレビ朝日系)の最終話が13.9%をマーク。7月からは「サバイバル・ウェディング」(日本テレビ系)でまたもや主役を務める。新・ドラマ女王に名乗りをあげた、出ずっぱり美女の秘密に迫る。
15年放送のNHK朝ドラ「あさが来た」のヒロイン役でブレイクして以降、16年には「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」(フジテレビ系)、17年には「あなたのことはそれほど」(TBS系)、そして今年に入って2作の連ドラ主演が決定した波瑠。もはやドラマ界には欠かせない存在だ。
ドラマ解説者の木村隆志氏が人気の秘密を探る。
「朝ドラの主演歴やモデルの経歴を匂わせることなく、どんな役柄も自然体でこなせる懐の深さがあります。これはショートカットの女優さんによくある傾向ですが、特に波瑠さんは男女問わず、幅広い年齢層に人気があるのでオファーがとぎれないのでしょう」
連ドラ「未解決の女──」では男勝りの女刑事を演じて「清楚系」のイメージを覆したが、映画評論家の秋本鉄次氏は波瑠の「汗臭い演技」に期待を寄せる。
「スッと鼻筋が通ったシャープな顔だちはどこか夏目雅子を思わせます。それでいて、ガテン系のエロスが際立つんです。14年公開の映画『がじまる食堂の恋』(BS-TBS)では食堂の女店主に扮し、汗だくになって重たい鍋を振るっていましたが、そうした肉体労働のシーンに強く引かれますね。ノーブラにタンクトップ姿で工事現場や魚市場で汗をかくところを拝みたいですね」
そんなガテン資質を裏付けるように、意外な“男前キャラ”をのぞかせていた。芸能ジャーナリストの平田昇二氏が明かすのは、下積み時代のエピソードだ。
「波瑠は13年春から1年間、トーク番組『A-Studio』(TBS系)でアシスタントを務めました。大物ゲストを前にしてもものおじしない性格に、司会の笑福亭鶴瓶(66)も一目置いていましたね。鶴瓶師匠いわく、波瑠の内面はバリバリの“男”だそうです。東京の下町出身で、細かいことを気にしない“寅さんキャラ”。人気が出てからも全然気取ることがないので、スタッフからのウケも抜群だそうです」