やはり頼れる「10番」だ。
サッカー日本代表MF香川真司が6月19日、ロシアW杯グループステージ初戦のコロンビア戦でPKから貴重な先制弾を奪取し、2-1での勝利に貢献している。
前半始まってわずか3分、PKの要因となったコロンビアMFカルロス・サンチェスのハンドを誘発したのも香川のシュートによるものであり、エースの本田圭佑がベンチスタートの中、日本の10番はその大きな役割を完璧にまっとうしたと言っていいだろう。大会前には、「なぜ香川が代表に選ばれるのか…」「忖度ジャパンの中心人物」などと揶揄された同選手だが、いざ開幕戦を迎えると、先制点にとどまらず、チャンスメイクや前線へのハイプレスなど、多種多様な献身を見せることで勝利を呼び寄せる重要人物となった。
そして、英国の電子版高級紙である「Independent」もまた香川真司のコロンビア戦における働きぶりを讃えている。
〈この日のシンジはマンチェスター・ユナイテッドでプレイしていた時代(2012-2014)よりも遥かに素晴らしいクオリティであったことを世界へ知らしめた。忘れることは簡単だろうが、彼は2012年、ヨーロッパで最も素晴らしいプレイヤーの1人であると評価され、俊敏で巧み、そしてゴールセンスも高い。疲れを知らない強心臓で、前線への守備もサボらず、1試合で12キロを走る選手だ〉
イングランドで活躍していた“黄金時代”すらも引き合いに出し、終始香川を褒めちぎった同メディア。もちろん、当面の目標はグループステージの突破であり、今回のコロンビア戦勝利はそのミッションを果たす上での通過点に過ぎないが、“ヨーロッパで最も素晴らしいプレイヤー”だった10番が本調子である限り、西野ジャパンはもはやどの強豪国にも善戦してくれるに違いない。
(ジェイコヴ)