テリー 「後から前から」本当に名曲だよね。あれ、大ヒットしたでしょう。
畑中 いえいえ、オリコンでは69位が最高だったんですよ。でもその順位って、できすぎじゃないですか? 私、絶対何か操作してたと思うんですけれど(笑)。
テリー 曲のタイトル、最初もらった時にどう思いました?
畑中 あれ、最初はB面の曲だったんですね。だからシャレで楽しむのにはいいのかなと思って、ディレクターに「おもしろいね」って言ったんですよ。でも、途中でA面になることになって「ええっ、ちょっと待って!」と(笑)。
テリー でも、結果としてはよかったじゃないですか。日活ロマンポルノには、どのくらい出たんですか?
畑中 4本です。一度脱いだら、ドラマでも脱ぐ仕事しか来なくなってしまって。最後には台本に脱ぐシーンがなくても、事務所が「現場に行ったら絶対脱ぎますから」と勝手に言って回っていたんですよ。
テリー アハハハハ、たくましい事務所だね。
畑中 こっちとしては、全然笑い事じゃなくて。なので、25歳の時「もう脱ぎません」と宣言したんですが、そしたらほとんど仕事がなくなっちゃったんです(苦笑)。
テリー 今の旦那さんとはいつ知り合うんですか?
畑中 彼は、事務所のマネージャーだったんです。8年ぐらいずっと一緒に仕事をしていたんですけど、それまで異性として意識したことはなかったんです。
テリー それがまた、どうして?
畑中 彼の上司の結婚式の二次会の時、フッと腕を引かれたんですね。その時に「あ、この人、“男”だ」と感じたんです。
テリー でも、タレントとマネージャーの恋愛って、やっぱりご法度じゃないですか。それは、畑中さんから言い寄ったんですか?
畑中 はい。同じ式の三次会の時に「私、もらってくれない?」って。
テリー え、その日に言ったんだ? すごいね。
畑中 その時は彼も酔っていたから笑ってましたけれど、そのあとから電話をしたり食事に行ったりするようになって、私が31歳の時に結婚したんです。
テリー ということは、結婚生活も30年近くじゃないですか。ここまでお話をうかがっていると、畑中さんの人生って、平尾さんとのデュエットも、最初の結婚も、日活ロマンポルノも全部期間が短いんですよね。ということは、今の旦那さんとはよっぽど気が合うんですね。だからこそ、「今がいちばん幸せ」という言葉が出てきたんじゃないですか。
畑中 ああ、そうかもしれないです。早くに父を亡くしてから大変な時期が続いて、ずっと「自分のために生きちゃいけないんだ」と思い込んでいたんですよ。でも今は、本当に好きなようにさせてもらっていますから。今年はデビュー40周年で、来年は還暦なんですよ。だから、これからも頑張らないと。
テリー そうなんですか、ぜひ「アサ芸」で還暦ヌードをやりましょうよ!
畑中 フフフ、どうでしょうかね(笑)。でも、今でも私を応援してくださっている人たちがたくさんいるので、その人たちに「頑張ってるな」と思っていただけるよう、今後も活動を続けていきたいです。
テリー 僕も応援していますよ。ところで、旦那さんはやっぱり「後から前からどうぞ♪」って歌いながらベッドに入ってくるんですか?
畑中 しませんよ! 私、そういう人と結婚しませんから(笑)。
◆テリーからひと言
還暦手前で「今がいちばん幸せ」って言えるのは、いいことだね。ぜひ還暦ヌードで、同世代の男たちを元気にしてください!