“好きなお笑い芸人”ランキングで上位をキープし続ける明石家さんまにも、徐々に“老害”との指摘が多く浴びせられるようになった。
息継ぎする間さえも与えず、自身の冠番組を訪れたあらゆるゲストを片っ端からいじり倒していく“お笑い怪獣”と称されるさんまだが、彼の変わらない価値観や哲学と、視聴者の一般的な考え方との間には、無視できない溝が広がりつつあるようだ。
8月7日、自身が進行を務める「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)では、フィギュアスケーターの村上佳菜子が、大して面識もない人間からお酒に酔った勢いで軽々しく話しかけることについて「“佳菜子?! 元気ぃ???”みたいな感じで近寄ってきて、それがすごく嫌だった」と告白すると、それに対してさんまは「酔うてるからええやないかい」と反論。
さらに「イェーイ!って言われたら、イェーイ!って返せばええ」と続け、23歳の村上による悩みを63歳のさんまには理解することが困難だった様子だ。
「さんまは剛力彩芽に熱愛が発覚した際にも、“剛力は自分を見失ってる”“まだ結婚した訳じゃないからわからん”などとボヤき、冗談とマジの境目が不明瞭な愚痴のトークを展開しました。先日も『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)で、取り放題・食べ放題のバイキング形式では“別に食べ残したっていい”といった旨の主張を繰り広げるなど、時代錯誤とも思える価値観を露呈。今回村上に発した“酔ってるからええやん”との考え方も現在の女性にとっては理解し難い発言にもなり得ますね」(テレビ誌ライター)
なお、ネット上では村上を憐れむ声が多く、「(さんまは)ネタと思えない本気発言が多すぎてちょっと引く」「さんまさん最近あかんな。ズレてきてる」との反応が集まり、中には「さんまが最近ひどくなったわけじゃない。時代が変わって、さんまが昔から変わってないだけ」というツッコミも出ている。
一直線にお笑い道を突き進んできたさんまだが、あまりにも真っ直ぐすぎてしまったことで、現在では柔軟な変化や対応が求められているのかもしれない。
(木村慎吾)