この夏、猛暑を吹き飛ばす勢いで全国の映画館を満杯にしているのが、人気ドラマの映画版「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」。
7月27日に公開されるや、同じくフジテレビ製作で大ヒットした「踊る大走査線」「海猿」シリーズなどを凌ぐペースで観客を動員し、公開3日間で15億円突破。関係者の間では「今年1位の名探偵コナンを抜いて100億円も視野に入った」という声すらあがり始めているのだとか。
これだけ1本の映画が観客を動員すると、その影響を悪い意味で受けてしまうのが同じ客層を狙ったほかの邦画ということに。福士蒼太主演の「BLEACH」が期待されていた興収の4分の1程度という爆死ぶりでネットで取り上げられたが、コードブルー公開後に封切られたティーン向け映画が完全にアオリを受けてしまったという。
「8月1日、わざわざ映画の日に公開された、葵わかなと佐野勇斗がダブル主演の『青夏 きみに恋した30日』が、CMタイアップなどいろいろ宣伝展開したにもかかわらず、とんでもない不入りです。わかりやすくいえば、公開初日の観客数でもコードブルーの25分の1程度。コードブルーが普段は映画館に来ない層を取り込んでいることで大ヒットしていますが、ほかにも夏休み映画がいくつもありますし、『青夏』に関しては、客の選択肢にすら入っていない状態ですね。主演の葵わかなが女子中高生ウケしないからという意見も一部にはありますが…この大コケは“わろてんか”と言えるレベルじゃない」(映画ライター)
ちなみに、8月最初の週末に「BLEACH」はトップ10圏外に消え、「青夏」も初週からトップ10入りを逃してしまった。青い夏どころか、関係者には顔面蒼白の夏なのかもしれない?
(塚田ちひろ)