NHK朝ドラ「わろてんか」に不穏な影が忍び寄っているようだ。視聴率こそ初回20.8%を皮切りに、最低でも17%台をキープしているものの、ネット上では「わろてんか」見ても笑えないという声が続出しているのだ。その原因として「脚本の稚拙さ」「ベタすぎる演出」「主演・葵わかなの魅力不足」などさまざまな意見が議論されている。
「いちばんの原因は、本物の関西弁をしゃべれる役者が主要キャストに誰もいないからではないでしょうか。菅田将暉や池松壮亮、沢口靖子や杉本彩など、活きた関西弁をしゃべることができる地元出身の役者で脇を固めれば、ここまで“茶番感”が漂う作りにはならなかったと思います。役者としての集中力と演技力には長けていても、芸人に必要な空気を換えることのできるパワーが足りない松坂桃李に芸人役を務めさせるのは、無駄遣いもいいところ。10月30日放送の第25回からは大阪出身の藤井隆が登場したことで、これまで“静”だった芝居のトーンが“動”に変わり、やっとドラマに面白味が出てきたように感じます」(舞台演出家)
ネット上でも「これからやっと面白くなりそうな予感」「面白くない芸人役の藤井がいちばん面白そう」など、藤井に対する期待値は高い。制作サイドから「期待を裏切らない男」との呼び声も高い藤井だけに、これからが楽しみだ。