松本穂香主演ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系)の第6話が8月19日に放送され、平均視聴率は8.5%とワースト記録を更新した。初回は10.9%とまずまずの出だしだったが、回を追うごとに下がり続け、第4話で前回から0.2%アップするも、第5話で8%台になってしまった。
この結果に、ドラマ関係者は「頭を抱えている」とテレビ誌ライターは言う。
「原作は、こうの史代氏による同名の漫画で、単行本の累計発行部数は130万部を突破した人気作。アニメ映画化された時は興行収入約15億円、動員数110万人を突破しました。夏は、終戦記念日もあり、今年は平成最後の年で、戦争モノに対する関心が高まっていた。TBS内では高視聴率が期待されていましたが、この数字。現場ではガッカリ感が広まっています」
きっちりとした人気の原作があるにもかかわらず、ここまで落ち込んでしまったのはなぜか?芸能記者に聞いた。
「視聴者からの意見にも多く見られるように、主演のキャストミスは否定できない。原作の主人公・すず(松本)はおっとりした性格ではあるが、常に前向きで真の強い女性。ですが、松本の演技では単なるボーっとした人に見える。見合い結婚の夫・周作(松坂桃李)に見惚れる目も、すずの幼馴染の水原(村上虹郎)に夜通し話し相手になれと言われたことに腹を据えかね怒ってニラミつける目も同じ。空襲で多くの敵機が頭上を飛んでも、しばらくはボーっと眺めている。演出かもしれませんが、すずの魅力が今一つ伝わってきません」
主演がミスキャストとは何とも身もフタもない話…。松本にとっては、黒歴史になりそうな作品となってしまうかもしれない。