マラソンの瀬古利彦氏による宴席での地方アナへのハラスメント発言に続き、フジテレビの三田友梨佳アナの告白など、ここにきて女子アナの被害が相次いだ。その背景にはテレビ局の旧態依然とした体質が指摘されるが、そんなハラスメントの数々をスッパ抜く!
フジテレビ・三田友梨佳アナ(31)による被害告白が波紋を広げている。
8月14日放送の「志村の夜」に出演した三田アナはフジテレビ入社時の面接について面接官から、
「『ビヨンセのモノマネをして』っていきなり言われて、腰を振りました」
と“腰フリ強要面接”の実態をぶちまけ、そのセクハラ体質を明るみに出したのだ。
それだけではない。現在フリーになった加藤綾子(33)も、昨年7月に放送された「クジパン」(フジテレビ系)の中で、フジテレビからセクハラ質問を受けていたことを公言していたことから、人事の姿勢に対して疑問の声が上がっているという。
「問題の番組で加藤アナは、面接官に『セクシーポーズをしてください』と言われ、スカートの裾を膝まで上げたと暴露しています」(女子アナウオッチャー)
相次ぐ人気女子アナによる告白に、フジテレビ内部でもここにきて危機感を募らせている。フジテレビ関係者が解説する。
「明らかに彼女たちは『世間からフジテレビに非難が集中する』と理解したうえでバラしているんです。退社後に告白した加藤はともかく、三田アナは現役バリバリの社員。こんな話をしたら、局内で居心地が悪くならないわけがありません」
実際、この告白が大きな騒動となったことで、三田アナは思わぬ窮地に陥っているようだ。
「『志村の夜』の放送後、フジの幹部が『なんでこんな話を流したんだ』と激怒していたんですよ。今後の三田アナの対応しだいではレギュラー出演する『直撃LIVE グッディ!』を降ろされかねない状況で、最悪の場合はそのまま退社となりかねません」(フジ関係者)
三田アナによる“腰フリ面接”告白の意図について「世間に対する“SOS”以外の何物でもないでしょうね」と、フジ関係者は続ける。
「今年8月、マラソンの瀬古利彦氏による地方局女子アナへのセクハラ発言が報じられたばかり。女子アナたちは日頃から当たり前のようにセクハラに遭っている。三田アナも、番組を通して世間に救いを求めているとしか思えません」
テレビ業界のセクハラ体質は今に始まったことではないが、昨今のコンプライアンス重視の企業姿勢が求められる時代にあって、いささか軽率な言動がいまだまかり通っているのも事実だ。先のフジテレビ関係者によれば、
「今、フジの女子アナでいちばんセクハラに遭っているのは宮司愛海アナ(27)。彼女は『さまぁ~ずの神ギ問』で、さまぁ~ずからアダルトビデオの話題を振られても平然と応じるほどで、フジ屈指の『下ネタOKアナ』なんです。ですが、それをいいことに、彼女に対して調子に乗ってセクハラ発言を浴びせるスタッフが続出しているんです」
その「現場」を目撃したスタッフによれば、
「『今日のパンツは何色?』など、はいている下着の色を聞いたりするのは序の口。最近は過激化して『最近ヤッたのいつ?』とかお堅い企業だったら一発アウトで“訴訟レベル”のセクハラ発言を受けている。今のところ本人は笑って受け流していますが、内心ほとほとあきれているはずです」
宮司アナ抜擢の裏にはこうしたセクハラ耐性も考慮されたというから、始末に悪い。