業績回復を目指し、大ナタを振るい続けているフジテレビ。この9月には古舘伊知郎やさまぁ~ずといった大物タレントの番組が次々と終了するという。その一方で4月にスタートした「石橋貴明のたいむとんねる」に関しては、視聴率が思わしくないにも関わらず、続行が決まっているというのだ。
「フジテレビでは10月期の月9ドラマ『SUITS/スーツ』に石橋の妻、鈴木保奈美を起用しており、石橋・鈴木夫妻への“忖度”で『たいむとんねる』の続行が決まったと噂されています。それに『たいむとんねる』が放送されている月曜23時台はNHK、日テレ、TBS、テレ東が報道番組を放送する激戦地帯。テレ朝だけはバラエティ番組の『激レアさんを連れてきた。』を放送していますが、『激レア~』では絶大な男性人気を誇る弘中綾香アナを起用しており、視聴率は安定しています。この中でフジテレビはどうあがいても真正面から戦っていくのは無理なので、石橋のギャラを除けば低予算番組の『たいむとんねる』を放送し続けるのは、むしろ都合がいいのかもしれません」(テレビ誌のライター)
そんな消極的な理由で続投が決まっている石橋のほかにも、フジテレビには切りたくても切れない出演者がいるという。
「平日朝の情報番組『とくダネ!』のメインMCを務める小倉智昭です。実績のあるキャスターではあるものの、自信過剰な態度に加え、71歳という年齢もあってかその発言が世間の声とマッチしない場面が多く、批判と失笑を集めているのが現状。つい最近も、乳ガンで亡くなったさくらももこさんの訃報に接して『作品(ちびまる子ちゃん)を見たことがない』と発言し、『今言うことか!』と視聴者の怒りを呼び起こしたばかりです。メインMCが視聴者から失笑されるのは、番組自体がバカにされているのも同然ですから、フジテレビとしては忸怩たる思いでしょう」(業界関係者)
それならばなぜ、フジテレビは小倉に対して大ナタを振るおうとしないのだろうか。しかし話は簡単には進まないというのだ。前出の業界関係者が続ける。
「小倉の所属事務所は業界内で力を持っており、様々な番組のキャスティングに影響力を持っています。そのためフジとしても、無用な波風を立たせたくないため、小倉を簡単には切れないのだとか。本人は70代にもかかわらずますます意気軒昂で、しばらくは自分から勇退を口に出すこともなさそうです」
どうやらしばらくは、小倉の迷言に腹を立てる日々が続くことになりそうだ。
(浦山信一)