社会

“保存版”完全発毛マニュアル(4)<漢方と指圧の劇的効果>内臓機能を回復させれば薄毛も改善できる

 髪も体の一部。元から正さないとダメ。これが漢方の考え方だ。漢方薬や指圧で、頭に青春がよみがえった例は多い。

 1919年創業の老舗漢方薬メーカー「建林松鶴堂」の建林佳壮社長が話す。

「薄毛はさまざまな要因が絡み合っているため、漢方薬を飲んだだけで髪がフサフサにはなりにくい。しかし漢方は、体質改善に高い効果が期待できるので、脱毛の予防、薄毛の解消に大いなる期待ができます」

 漢方では人間の体は「気」「血」「水」の3つで構成されていると考え、このバランスが崩れた時に不都合が起きると見る。

「漢方では髪の毛は『血の余り』と考えられています。十分な血液があるからこそ、髪の毛が作られるというもので、抜け毛や薄毛の原因は、血が不足している状態と見て『血虚』と言います。その場合は『当帰芍薬散』や『十全大補湯』がお勧めです」(建林氏)

 そして「水」に属する「腎」、これは内臓を指すが、この腎の衰えも薄毛の原因と考えられている。

 腎の衰え、すなわち内臓機能の低下を漢方では「腎虚」と言い、漢方が最も得意とする領域である。

「これには、新陳代謝を高めて内臓の働きをよくする『八味地黄丸』や『補中益気湯』がいい。年配の方にもぜひ」(建林氏)

 また、気の乱れも薄毛の原因。漢方でいう「気」とは生命活動のエネルギーを指す。気の乱れは代謝を悪くし、精神にも影響を与えてストレスが多くなり、不眠にもなる。

「気の乱れ、『気虚』には『柴胡加竜骨牡蛎湯』や『桂枝加竜骨牡蛎湯』がいいでしょう」(建林氏)

 副作用の少ない漢方薬とはいえ、自己判断で複数の種類を飲むのは危険。漢方医や薬剤師に相談してから飲むようにしたい。

 この漢方と似た考えに基づくのが、鍼灸・指圧・マッサージである。東洋医学で言うツボを刺激し、経絡を正すと毛が生えるという。

「和光治療院」を開設し、漢方講座の講師も務める平地治美氏が話す。

「肩コリや首のコリを治療していると、思いがけず発毛して喜ばれることがあります」

 首のツボとしては「天柱」「風池」。肩のツボでは「肩井(けんせい)」「膏肓(こうこう)」。頭では「百会(ひゃくえ)」「上星(じょうせい)」などが挙げられるという。

 そして平地氏がよく使うのが、淤血を吸い出す「刺絡(らく)」という方法だ。

「刺絡というのは、体を正常に循環しなくなった古い血を直接取り除く特殊な方法です。手や針または吸い玉を使って血をしぼり取ります」(平地氏)

 円形脱毛症などの場合、この方法で生えてくることもあるという。頭や首のツボなら自分でもマッサージはできる。

「百会は頭頂部のややへこんでいる部分で、天柱は、首筋の真ん中に通っている筋の両脇の髪の付け根にある。風池は、天柱の指1本分ほど外側のくぼみの部分。ここを気持ちのいい程度に適度な力加減で押すだけです」(平地氏)

 これだけで頭皮の血液循環がよくなり、毛乳頭細胞の働きが活発になって、穏やかな毛が生え、脱毛しづらくなるという。ただし、あまり強く刺激を与えると逆効果とのことだった。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「反大谷翔平」の上原浩治に「直球質問」をぶつけたら返ってきた「絵文字」が…
2
東京ドームで観客半分の「プレミア12」にサッカーファンが「シラケる」挑発バトル
3
なんだこりゃ!岡田将生の電撃結婚を「完全スルー」した「めざましテレビ」の担当は元カノ鈴木唯アナ
4
「メジャー挑戦」佐々木朗希はドジャース入りでなく千賀滉大や前田健太のように孤軍奮闘せよ
5
大谷翔平「MVP受賞映像」で「真美子夫人の妊娠説」が噴出したワケ