12月13日にPlayStation4ゲーム「JUDGE EYES:死神の遺言」(セガゲームス)が発売される。主役を務めるのは、木村拓哉。ゴロツキ上がりから人気弁護士に成り上がったものの、探偵に落ちぶれた主人公が、連続猟奇殺人の謎を追うリーガルサスペンスアクションだ。
「木村の外見を精巧にモデリングしたウリ二つのキャラクターがゲームに登場します。キムタクの収録は、背景やアクションのサンプルと、台本を渡された状態でスタート。相手役抜きで、イメージを駆使し、細かな監督の指示に従い、16時間あまりの吹き替え録音を続けたそうです」(エンタメ誌ライター)
実写映画なら、1カ月以上の拘束を余儀なくされ、役に合わせて体を絞ったり、髪型やメイクを施したり、アクションの殺陣を覚えたりが必須だが、本作ではまったく必要なし。モデリングの際はカメラだらけの部屋に通され、座っただけで完了し、瞬時にすべてがデータ化され、そのあっけなさにアゼンとしたとか。
「先行体験版では、木村そっくりのキャラクターがしゃべり、走り、バトルする。実写では絶対不可能なヌンチャクや飛び膝蹴りといった超絶アクションやスケボーの妙技も見せる。CG画像なだけに、キャラクターを痩せさせたり、足を長くしたり、身長を高くしたり、シワを消したりも自由自在。こうして若々しくカッコイイ理想の木村拓哉が出来上がるという寸法です。まさに画期的な手法で、今後は、劣化に恐怖する役者がこぞってやりたがるんじゃないですか」(芸能ライター)
木村はこれまで、主役となったら、その立場をフルに活用、自分のアイデアをゴリ押ししたり、セリフを変えたり、時には共演者の出番を減らしたりのやりたい放題でスタッフをてんてこ舞いさせてきたとも言われている。
「この作品では監督にすべてを任せっ放しだったそうです。製作スタッフにとっても、木村の暴走を抑えることができ、楽勝の収録になって大満足だったんじゃないですか」(映画ライター)
ダメもとのオファーで実現した本作は、来年には欧米版リリースの運びとなる。新たな形での「世界のキムタク」誕生に、本人も満足しているのではないか。
(塩勢知央)