10代の男女が本当に面白いと思う芸人のランキングが話題だ。これは8月28日にネット放送局のAbemaTVで配信された番組「業界激震!?マジガチランキング」にて明かされたもの。
上位の顔ぶれは1位NON STYLE、2位サンドウィッチマン、3位陣内智則、4位明石家さんま、5位がアンジャッシュとなっている。番組では20位までが紹介されたが、このランキングが示す現代のお笑い事情について、お笑いに詳しいライターはこう解説する。
「若者は一発屋を面白がると思われがちですが、8.6秒バズーカーやクマムシ、ハリウッドザコシショウなどが圏外なのがポイントです。10代はテレビよりもユーチューブなど動画サイトでお笑いを楽しんでおり、良質なネタが少ない一発屋はすぐに飽きられてしまうんですね。10位にオリエンタルラジオがランクインしているのは『PERFECT HUMAN』効果というより、過去の武勇伝ネタが大量にアップされているからかもしれません」
そんな分析の一方で、このランキングには若者のテレビ離れが如実に表れているというのだ。前出のライターが続ける。
「昨年のM-1グランプリとR-1ぐらんぷりの出場者では、トレンディエンジェルと横澤夏子の2人しかランクインしていません。つまり、テレビ単発では人気者を作るのが難しくなっているのです。1位のNON STYLEを意外に思っている人は、彼らのLINEスタンプがバカ売れだということを覚えておくべきでしょうね」
なお、ケンドーコバヤシやおぎやはぎ、劇団ひとりといった名前が入っていないのは、彼らの笑いが若者向けではないからかもしれない。だが、ここにランクインできなかった芸人が「オレのお笑いは子供にはわからないから」と粋がっていたら、相当ヤバい状態にあると疑ったほうがよさそうだ。
(金田麻有)