落語家の立川志らくが9月16日、自身のツイッターアカウントを更新し、元モーニング娘。の吉澤ひとみ容疑者がひき逃げ事故を起こした瞬間を収めた衝撃映像に関して、傍観していた周囲の一般人を非難する風潮を疑問視している。
9月14日に公開された吉澤容疑者によるひき逃げ映像には、彼女の運転する車が横断歩道を渡る自転車に乗った女性を跳ね飛ばす瞬間が収められており、同時に、現場に居合わせた女子中学生らが被害者女性をいたわる様子がみられなかったことへの糾弾が相次ぐ事態となっていた。
タレントのクリス松村や教育評論家の尾木直樹らも、被害者女性をチラッと見ながらもそのまま駅へ向かった周囲の人々を非難し、ネット上でもその指摘に同調する声も上がっていたが、志らくはこの風潮を疑問視。ツイッター上で、
〈吉澤ひとみ容疑者のひき逃げ映像。女子中学生が被害者を助けに行かずそのまま駅に行ってしまった事を非難したり嘆いたりしている人がいるが私は本当にはねられなくて良かったと思う。ああいう時は手助けするんだよという事は親が教えればいい。あの映像は容疑者の証拠映像以外のなにものでもない〉
と主張。あくまで今回の映像公開の焦点が吉澤容疑者によるひき逃げ行為であることを強調している。
「確かにほんのわずかでもタイミングが違えば周囲の女子中学生らも被害者になっていた可能性もあり、目の前で人が跳ね飛ばされた瞬間にどんな行動を取るかを周囲があれこれあたかも現場にいて状況をすべてわかっているかのように、糾弾するべきではないのかもしれません。彼女らからすれば今回の映像公開は、ある意味で大きな巻き添え事故とも言えますし、ネット上でも志らくの意見に対し『その通りだと思います。あの場で非難されるべきは吉澤容疑者だけです。彼女が一番に助けに行くべきです』『自分が轢かれるかもしれなかった事故が目の前で起きたら、まず事故の被害者の所に向かうことはできないと思うし、無関心というか考えがまとまらずどうしていいかわからないと思う』との声が寄せられています。彼女らは九死に一生を得たとも言えるような状況ですからね。通常時にはできるような気づかいさえ、あの場でもできるとは限らないと思いますよ」(テレビ誌ライター)
フライデーがあの映像を公開した意図も、“事故時に周囲に車が多かった為に駐車できなかった”という吉澤容疑者の主張を覆すことが狙いで、それ以外のことに多くの注目が集まってしまうことは映像公開の本意でもないだろう。
いずれにしても、最も非難されるべきはひき逃げの主であり、あの映像には本来、跳ね飛ばされた女性に最も早く駆けつける吉澤容疑者の姿が映っていなければならなかったはずだ。
(木村慎吾)