元TBSアナウンサーの安東弘樹が、9月23日放送のテレビ朝日系のドラマに初出演を果たす。スペシャルドラマ「指定弁護士」だが、安東は3月末でTBSを退社後、フリーアナウンサーとして、イベント司会やバラエティー番組出演などをこなしてきた。6月には連続ドラマ「正義のセ」(日本テレビ系)にキャスター役で出演。今回はテレ朝と、順調にキャリアを重ねている。
「このドラマは北川景子の主演作で、安東の役は、北川演じる指定弁護士が担当する贈収賄疑惑について伝えるワイドショーの司会者。前作よりシーン数も台詞の量も格段に増え、嬉しさ半分、不安半分の複雑な心境だったそうです。とにかく現場で迷惑をかけないよう、必死になって台詞を頭に叩きこんだとか。本番では、生放送されている番組だと暗示をかけながら、リアリティーを追求して演じきった。局アナ時代からテレ朝の刑事ドラマを中心に観まくっていたものの、観るとやるとでは大違いで、反省することしきりだったようですね」(芸能ライター)
加藤綾子がフジテレビを退社後、連続ドラマ「ブラックペアン」(TBS系)で女優デビューしたのは、記憶に新しいところ。
「加藤は俳優中心の事務所で、アナウンサーとして初の所属。女優としての活動を視野に入れての入社でした。安東もそれにならい、現事務所に初のアナウンサーとして所属。安東と同じ事務所の生瀬勝久がドラマ2作に出演していることもあり、すんなり出演が決まったようです。まずは違和感のないキャスター役から慣れさせておいて、徐々に売り出す作戦らしい。今後はSAT隊員や、レスキュー隊員など趣味の筋トレで鍛え上げたマッチョボディーが映えるようなユニフォーム姿の役を熱望しているそうですね」(テレビ誌記者)
安東は円満に退社したおかげで、TBSの番組で進行役を務めるなど、古巣との関係も上々。ただ、8月17日放送のバラエティー番組「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)の「本音でハシゴ酒」コーナーに出演した際に、本人も認めた通り、熱弁をふるうあまり話が長くなるきらいがある。日テレアナからフリーアナに転身後、抜群の司会進行役を発揮する羽鳥慎一のような道は難しいと踏んだうえでの“俳優業邁進”なのかもしれない。
(塩勢知央)