女優の真木よう子が、土曜ドラマスペシャル「炎上弁護人」(NHK、12月15日放送予定)にて主演を務めることが分かった。真木のドラマ主演は2017年7月期に放送され、平均視聴率4.5%に沈んだ「セシルのもくろみ」(フジテレビ系)以来、1年3カ月ぶりとなる。
その真木は9月25日に大手芸能事務所・レプロエンタテインメントとマネジメント契約を結んだばかり。1月には前事務所のフライングボックスを退社し、家族経営の個人事務所への所属となったものの、実質的には窓口が存在しない「所属不明」状態となっていた。そこからのNHK主演という急展開について、芸能記者が語る。
「今回の主演発表で芸能界には『レプロすげえ!』との衝撃が走っています。なにしろ前事務所とは喧嘩別れのような状況でしたし、『セシルのもくろみ』がコケてからというもの、コミケへの参加をぶち上げるも批判が殺到して取りやめたり、自宅マンション周辺での住民トラブルや新宿でのホストクラブ通いが報じられるなど、なにかとお騒がせ続きでしたからね。そんな真木と契約を結び、制御しきれるのかと不安視されていたのもつかの間、NHKドラマの主演に押し込んだのですから、レプロの剛腕ぶりが満天下に示された形です」
そんな衝撃で受け止められた今回のNHK主演だが、当のレプロは昨今、低下していたイメージ向上に努めていたという。“のん”こと能年玲奈の独立騒動では能年を徹底的に芸能界から干したと言われており、悪徳事務所との評価が定着。その状況では新人開発もままならなかったはずだ。
「能年の騒動では、芸能事務所としての“実力”が悪い方向に発揮される形となりました。そこで今回の真木については、その実力を所属タレントのために使ったわけです。ほかにも9月24日に解散した所属アイドルグループの『ベイビーレイズJAPAN』に関しては、山中湖畔の野外ステージで盛大な解散ライブを開催。300万円をかけたセカンドステージや巨大スクリーン2基の持ち込みなどコスト度外視のセットを組み、ラストシングルではファンが感動する出来栄えのMVを制作するなど、6年にわたって活躍した“ベビレ”に有終の美を飾らせました。そんな実績を見れば現在の所属タレントはもちろん、これから芸能界を目指す金の卵たちも『レプロに入れば活躍できる』と思えるはず。その意味で真木のNHK主演は壮大なアピールとなったことでしょう」(前出・芸能記者)
ただ真木にしてもベビレにしても、本人たちに実力があるからこその好待遇なのは明らか。それこそ能年についても、箸にも棒にも掛からないようなタレントであれば、独立騒動に発展することすらなかったはずだ。結局、所属事務所の力も重要だが、最後はタレントの実力次第ということかもしれない。
(金田麻有)