お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおが10月31日放送の情報番組「バイキング」(フジテレビ系)で、さいたま市議会における「ブルジョワ障害者」発言をめぐり、同番組MCの坂上忍と意見が対立する一幕があった。
問題の発言は、19日のさいたま市議会で無所属の吉田一郎議員が“年収1300万円以上”とされる車椅子の伝田ひろみ議員に向けて発したもので、最終的に吉田議員は伝田議員に謝罪し、市議会議長からも厳重注意を受ける事態となっていた。
「バイキング」では件の流れを特集し、司会の坂上が“ブルジョワ障害者”発言の是非について伊達の見解を聞いたところ「ブルジョワっていう言葉自体は要するに『裕福な』ということなんですね」と伊達。続けて、「誰がこれを聞いて怒ってんのかな?全然差別的な用語ではないような気がするんですけどね」と主張すると、坂上は驚いた表情で「ん??」と戸惑いながら「ブルジョワと障害者っていう言葉をくっ付けて、ブルジョワをもヤユしたようなニュアンスでとても不適切なワードだとボクは思いますけれども」と続けた。
「差別的な用語ではないと主張する伊達と、とても不適切なワードだと考える坂上で意見が完全に相反するものとなり、一瞬スタジオを沈黙の空気が覆うと、最後に坂上は『えーっと、(バイキングは)収録じゃないので編集のしようがないのでアレですけど…』と話し、その場を収めました。この“編集のしようがない”との発言で伊達も怖気付いた様子を見せ、伊達の発言をなかったかのように丸め込むと、まるで収録であればカットされるべき発言のようだと匂わせました。ただし、こうした事態にもネット上では『この件に限らず、以前も坂上忍がスタジオ全体を自分の意見へ誘導する光景を見ました』『坂上が自分の意見に合わない意見にイライラするのは毎度おなじみ』『相変わらず偉そうなことを言っているのですね』との書き込みが目立ち、驚くというよりもむしろ、“またか…”というような反応が多いようですね」(テレビ誌ライター)
そもそもMCや進行という立場の人間は多種多様な意見をうまくまとめることに注力すべき、と一般的には思われている。そんな立場の坂上が、コメンテーターを差し置くような存在感や威圧感でみずからの考えや意見を前面に押し出すのは、それが芸風だとしても、だんだん鼻についてくる感じは否めない。とはいえ、現在のイケイケ状態の坂上忍にはもはや何を嘆いても意味はないのかもしれない…。
(木村慎吾)