「ららら~♪はじめてのアコム」。軽快なCMソングと爽やか笑顔で消費者金融業界のイメージを刷新したのが小野真弓(30)。CM撮影当時の〝はじめての裏話"を本人に直撃!
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―― 初めてOAされたのは02年でしたね。
当時は21歳で、オーディションに合格した時はうれしかったですね。
―― どんな審査があった?
「いらっしゃいませ」と接客をする実技がありました。私、高校生の頃からウエートレスやアイスクリーム屋さんなどでアルバイトしていたので接客は得意なんです。それに顔が笑い顔なんで(笑)。
―― 選考の決め手は自然な笑顔だった?
最終選考には、背の高いモデルさんみたいな人や物凄い美人の方がいたんですが、最終的にはアコムの社内で投票を行って決めていただいたようです。合格した理由を聞いたら、「身近にいそうで親近感があるから」って(笑)。それまでは〝普通.がコンプレックスだったのに、〝普通"で得したみたいな感じですね。
―― その最終選考にあの鳥居みゆきさんがいたとか?
噂で聞いてビックリしました。同じ事務所なので、のちのち「スターになりそこねた」とネタにされているのをお見かけしましたが、ホントかどうか確証はないんですけど、ホントなら不思議ですよね。
―― CMがOAされるや、話題沸騰となりましたね。
アコムさんには「あの娘はどこのお店にいるの」という問い合わせが殺到したみたいです。私も道端で声をかけられるようになりました。でも、「どちらのお店に勤めているんですか?」と聞かれて、これは困ったゾと。正直に答えるべきか迷って、「(事務所のある)四谷のほうに」とか答えてしまった記憶があります。
―― 男性ファンも激増した?
しばらくして写真集を出してから、一気に「ファンです」と声をかけられる回数が増えました。
―― 半分くらいはアコムの社員だと信じてた?
どうなんでしょう。少なからずいたと思います。写真集の帯にアコムのCMの制服姿を載せてもらったことで、顔が一致したおかげもあるので、感謝しています。
――「はじめての―」という言葉が代名詞になりましたね。
CMには2年半出演しましたが、最初は名前が「佐藤」だったのが、「小野」になったり、CMソングも途中から歌わせていただきました。いろいろなバージョンがありましたね。
―― いちばん印象深かったは? やはり、オーディションに受かって最初に撮影したバージョンです。コールセンターでインカムを頭につけて「お電話ありがとうございます」と言う「声の笑顔編」ですね。撮影の時は、朝早くて顔がむくんだりしないように、撮影の2時間前に起きて顔面体操をして顔を起こしてました。鏡に向かって極端な変顔をしたりも(笑)。
―― 爽やかCMは変顔から生まれた!?
CMの最後には毎回「はじめてのアコム」とポーズを取るカットがあるんですけど、あれは実はO脚が恥ずかしくて膝をくっつけようとピョコピョコ、モジモジしていたんです。それが「しぐさがイイね」ということでOKになりました。
―― まさに、コンプレックスが長所になるCMマジック。
CMに出たことで、たくさんいろんなチャンスをいただくようになってガラッと環境が一変しました。一生忘れない仕事ですね。