原監督の「やりたい放題」で、今季FA市場は大荒れになるという。「根こそぎ強奪補強」の概要はこうだ。
「GM制を廃止した巨人ですが、原政権の“陰のGM”が動き出しています。かねてから原監督の片腕となって球団から疎まれてきた、メディア関係者のX氏です。まずは顔の利く球団・西武で有力選手を物色。手下を“覆面スカウト”にして、すでに炭谷銀仁朗(31)を囲い込んでいるといいます」(球界関係者)
当初は元西武の石井一久GM(45)の口利きにより、炭谷は楽天入りが既定路線だったというのだが、
「原監督の復帰が決まったとたん、あくまで球団外の人間である覆面スカウトが露骨に接触して、一気に強奪してしまったようです。驚いたのは、原巨人が炭谷を獲りにいった理由。X氏が『小林誠司(29)のリードが嫌いだから』と原監督に進言したからだというんです。もはや球団フロントを無視して、X氏が原政権の中枢となっているようで‥‥」(球界関係者)
同じく西武の浅村栄斗(27)も、FA宣言が見込まれている。
「浅村はすでにオリックスと楽天がマークしていて、オリックスなどはオーナーに許諾を得て、楽天より1億円高い提示をするという話です。つまり、出遅れて参戦する巨人は誠意で劣る分、その上を行くマネーゲームで勝負することになるでしょう。『7億円攻防戦』とも言われます。恐らくソフトバンクも参戦してきますが、いくら金を積まれても、浅村はソフトバンクには行かないでしょう。西武ではデーブ大久保氏(51)が2軍コーチ時代に、悪質な罰金徴収をして問題になりましたが、その“黒幕”が、当時は選手として2軍にいた工藤公康監督(55)でしたから。浅村も、当時の選手会長で崇拝していた中島裕之(36)からその悪評や裏事情を聞いて、嫌気が差していた。そうなれば、巨人が金の力で浅村を釣り上げる可能性が出てくる」(パ・リーグ関係者)
浅村強奪に関しては、西武で年俸5億円の3年契約最終年を迎えるメヒア(32)と、ベテラン大砲の中村剛也(35)の動向にも注目だ。
「メヒアは今季の扱いに不満で、出たがっている。西武にすれば、メヒアが抜ければ5億円が宙に浮くので、それを浅村残留資金に充てられる。一方の中村は、実はX氏と昵懇の間柄で、今でも顔を見れば挨拶しに行く。つまり巨人は、浅村獲りがダメでも、中村やメヒアといった大砲を獲得する可能性が残されているのです。ちなみに、先に名前が挙がった中島も、原監督が率いた09年WBCの優勝メンバーで、知己が深い。オリックスを自由契約となり、代打要員で獲得に動くと言われています」(パ関係者)