かつては村田修一(37)や杉内、小笠原道大(45)、クルーン(45)、ラミレス(44)ら、他球団の主力を獲りまくり、あの長嶋茂雄読売ジャイアンツ終身名誉監督(82)より「欲しがり」と言われた原監督のこと、まだ欲望の火は燃え尽きない。
「原監督の本命は、あくまで広島の丸佳浩(29)。巨人の外野は高齢化が進んでおり、広島の戦力を切り崩す意味でも、真っ先に欲しい人材です。丸自身は広島残留に傾きかけていると言われますが、だからこそ、浅村以上のマネーゲームも辞さない構えだとか」(球界関係者)
菅野智之(29)以外のローテ候補が定まっていない投手陣の充実も、急務となっている。
「米マリナーズを退団し、楽天復帰が基本線とされる岩隈久志(37)、阪神と相思相愛と言われるFA権保有選手のオリックス・西勇輝(27)にも触手を伸ばし、両者の強奪を狙っています。なお、自由契約になった上原浩治(43)ですが、彼もX氏とはツーカーの間柄。すでに密約が交わされ、他球団がどこも手を挙げなければ再契約に落ち着くようです」(球界関係者)
外国人補強は、今季契約切れの日本ハム・レアード(31)に照準を当てている。
「引退が濃厚なマギー(36)の抜けたサードにそのままはめ込むようで、日本の球場、投手を知るだけに計算が立つ。代理人はすでに日本ハムと交渉しつつ巨人に売り込みをかけていて、原監督も乗り気だとか」(スポーツ紙デスク)
さて、実績ある選手の「爆買い」を派手にたくらむ一方で、原監督の意向がよりダイレクトに反映され、球団内も大混乱に陥ったのが先のドラフトだった。
「現場の総意として、金足農の吉田輝星(17)を1位指名する予定でした。営業部なんか、『これで観客動員が平均1万人は増える』と皮算用していたくらい。ところが、原さんが『吉田はパスだ、根尾昂(18)で行くぞ』と、全部ひっくり返してしまった。しかも外れ1位は自分の息がかかった、東海大出身監督が率いる八戸学院大の高橋優貴(21)でしょう。『俺たちがやってきたことは何だったんだ。他球団の動向も調べて立ててきた戦略がまるで意味がなかったじゃないか!』と憤るスカウトもいましたよ」(球団関係者)
坂本勇人(29)を球界屈指の選手に育て上げた実績のある原監督のこと、その眼力が間違っているとは言い切れないが、いらぬ軋轢を生んだことは確かなようだ。ただ、巨人番記者は、若手育成手腕は高橋前監督よりも上だと話す。
「高橋政権下で成長した岡本和真(22)には、就任早々にチクリと禁煙指導をし、牽制しました。今後は徐々に、影響力が浸透していくでしょう。他にも、今季ケガでブレイクしきれなかった吉川尚輝(23)や、2軍で2冠の和田恋(23)にさっそく目をつけたようです。今季ドラフトの面々も加えた若手選手と、買いあさった選手をうまく融合させていく腹づもりのようですね」(巨人番記者)
独裁国家の行く末には悲惨な結果が待ち受けているのが相場だが、来季の「原帝国」はどうなることやら。