「原爆Tシャツ」の着用問題で人気韓流グループの「防弾少年団」(BTS)に日本中からの非難が集まる中、お笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄が、「BTS擁護」の姿勢を打ち出した。11月13日放送の情報番組「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)ではBTSを巡る一連の問題を特集。コメンテーターの北村晴男弁護士が「所属事務所も合わせたチームとして一定の意図があると思わざるを得ないですよ」と指摘すると、高橋は「意図があってやるんやったら、もっとわかりやすくやると思うんですよね」と反論したのである。
さらに高橋は原爆Tシャツについて、「普通に考えたらスタイリストさんが用意して、事務所が持って来たもの」と、メンバーには非がないと主張。事務所全体としての意図があると指摘する北村弁護士と真っ向から対立していた。そんな高橋のコメントについて芸能記者が指摘する。
「高橋の発言を巡っては、BTSのファンからは『よくぞ言ってくれた』と賞賛されていますが、BTSの行動を好ましく思わない層からは徹底的に叩かれています。『スタイリストさんが用意』という主張に対しては、『じゃあお前はスタイリストや事務所が原爆Tシャツを用意したら着るのか?』ともっともな反論も続出。ともかく高橋の旗色が悪いのは明らかです」
この状況でBTS擁護の論陣を張ることに何の得があるのか、とも考えられるが、しかし高橋には、あえてBTSを擁護する必然性があるのだという。
「何しろ高橋は『韓流ザップ』(BSスカパー!)にて、2016年4月の番組スタート時からMCを務めていますからね。この番組は毎回2時間放送とボリュームたっぷりで、日本デビュー前のアーティストも続々と登場。今年2月には東京・Zepp DiverCityで公開収録を行うなど今や日本で代表的な韓流番組となっています。そのMCという立場であれば、今回の『原爆Tシャツ』問題でもBTSの肩を持たないわけにはいかないでしょう。それはBTSとの共演経験があるトレンディエンジェルの斎藤司も一緒で、彼らの発言はいずれもポジショントークと見ていいでしょうね」(前出・芸能記者)
つまり高橋にとっては、今回の一件でBTSを擁護すればするほど、「韓流ザップ」MCの座は安泰になるというわけか。BTS側も、13日夜になって原爆Tシャツの問題について謝罪しているが、高橋の発言はまさに、「名より実を取った」典型なのかもしれない。
(金田麻有)