BTSファンの信頼は勝ち取ることができたかもしれないが、それ以上に大量のアンチが発生?
人気お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司が、11月11日に放送された情報番組「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)に出演。「原爆Tシャツ」騒動で渦中の韓国の7人組ヒップホップグループ「防弾少年団(BTS)」を擁護するような発言をしたことで物議を醸している。
この騒動を振り返っておくと、まず、同グループのメンバーの1人が原爆投下の写真がプリントされているTシャツを着ていたことが過去にあったことが、指摘されたことで、出演予定であった9日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)への出演が取りやめに。さらに12月放送の「FNS歌謡祭」(フジテレビ系)、さらに大みそかのNHK紅白歌合戦ともにBTSへの出演オファーを検討していたというが、それも見送られる形となった。
斎藤は16年に東京で行われたBTSのファンミーティングに出演したことから交流が続いている。そんなふうに彼らをよく知る立場とあって、
「個人個人も、なんか本当に若いし、人懐っこいし、何て言うんですかね、本当に日本語も上手だし、ああ好きなんだな日本のことみたいなふうにボクは個人的には感じてたんです」
と、人柄について話したうえで、こう続けた。
「だから、イマイチこのTシャツうんぬんがなぜこういうことになってしまったのか、というのがボクもよくわからないし、これがまた音楽と政治みたいのが一緒になってしまうっていうのが、すごくもったいないなとはボクは思いますけどね」
この、BTSを擁護する斎藤の発言にBTSファンは感謝でいっぱいだったようだ。しかし、今回の騒動についてBTSに対して否定的意見を持っている日本国民もかなり多いとみられ、ネット上などでは、全体的には斎藤の発言には批判的な声の方が多い。
いわく、「日本が好きならそんなTシャツ着ないだろう」「知り合いだったら、何でも擁護していいわけじゃない。やっていいことと悪いことはある」「斎藤さんのコメントが残念過ぎる。最低限のことを学ぶべきでは…」「いい大人なんだからもう少し考えて発言しないと」…。
エンタメ誌ライターが言う。
「BTSのことを知る立場だけに、擁護したい気持ちもわかりますし、そもそも個人がどうとらえるかは自由。ただ、発言に影響力を持つ立場の人間としてのコメントとしては知識不足なものだった感は否めません。また、今回の斎藤の炎上に便乗して直接関係のないことで斎藤を叩く層もおり、『あんたも下積み時代を支えてくれた彼女捨ててるし、最低だけどな』『表向きの顔をうまく見せていれば何をしてもいいなんてあるわけないだろ』『さすが最低さんだな』といった、やや論点がズレた斎藤への批判コメントも見られています」
11月13日にBTS側はTシャツ問題を謝罪したが、騒動は様々な形で波紋を広げそうだ。