「以前からネット上では、BTSのメンバーが原爆投下を肯定するかのような、原爆が落とされた直後のキノコ雲と、韓国国民がバンザイしている写真がプリントされたTシャツを着た写真が問題になっていました。が、出演することが告知されるや、局には抗議の電話が殺到しただけではなく、『徴用工判決』で日韓関係が微妙な時期でもあるので、出演を取りやめにしたそうです」(芸能デスク)
音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に、韓国のアイドルグループ・BTS(防弾少年団)が出演する予定だったが、急きょ出演見送りが番組公式ホームページで発表されたのが、11月8日。その後、11日には、BTSがナチスのような旗をステージで使用し、メンバーがナチス親衛隊を想起させる衣装で写真撮影を行ったことなどから、ユダヤ人権団体が抗議の声明文を発表。11月13日になってBTS側が謝罪コメントを発表したが、問題は今後も尾を引きそうだ。そんな中、14日にNHK紅白歌合戦の出場者が発表されたが、実は、騒動前は紅白の目玉としてBTSの出場が検討されていたという。
「一時は、出演はほぼほぼ“内定”が決まっていました。5月に音楽番組『SONGS』でBTSの特集を組んで、どれくらいの人気があるのか様子見したところ、事前に質問を募集したら世界110カ国のファンから1万1000通を超えるメールが届いたんです。それだけ反響のあるグループを使わない手はないですから。BTSだけではなく、今回は紅白に選出されましたが、日本の女子学生に人気が高い韓国のガールズグループ『TWICE』の起用も、今の日韓関係を考えると今後は難しくなるかもしれません。ただでさえ今年もヒット曲は数えるしかなく、目玉候補がいないのに残念な話です」(NHK関係者)
紅白本番までに、サプライズで大物ゲストを登場させることを発表させるなどの、テコ入れもあるかもしれないが、年末の風物詩はNHKにとっても、日韓関係と板ばさみで苦しい台所事情に悩む日々が続きそうだ。