──今回は「イッテQ」のヤラセ問題を受け、みなさんの率直なご意見をお聞かせ願いたいと思います。
制作会社スタッフ 撮った映像をそのまんま流したっておもしろい画(え)にならないのも事実。何かを起こさないと番組にならないじゃない。ディレクターが自転車のタイヤに穴を開けてパンクさせて、タレントが「ヤバイよ~」ってなる。どの番組でも収録してきた映像にテロップや効果音、時に順番を入れ替えるとか、演出することで盛り上げているわけだし。「イッテQ」はその編集技法が抜群だったから人気だったとも言える。
放送作家 今回、ネット上では「ヤラセQ」とか炎上しているみたいだけど、ボクの周りでは問題視されてないよ。あれがダメならおもしろい番組なんてできないって悲鳴が上がってる。その昔、バラエティ番組のクイズコーナーで回答者のご老人から次々と珍回答が飛び出すという名物コーナーがあったけど、あれだって編集のマジックだった。
民放情報番組ディレクター 「ご長寿をバカにしてる」ってお叱りがあってあえなく終了しちゃったね。視聴者もバラエティ番組はフィクションだと笑い飛ばしてくれればいいけど、どうも最近はそれで許されない。やはり、イモトがマッキンリーを登頂したり、番組がドキュメンタリー調になってきたから、本気で信じてしまう視聴者も多かったんだろうね。でも、個人的には同じ日テレでも24時間走る企画のほうがヤラセっぽいと思うけど。
しだいに白熱するテレビ関係者の座談会では、テレビ制作のこうした“段取り”を徹底的に暴露。その驚くべき全容は、11月20日発売の「週刊アサヒ芸能」11月29日号で明らかにされている。