BTSの「原爆Tシャツ」騒動はいまだ尾を引き続け、ネット上でも批判派と擁護派双方の意見が入り乱れているが、その批判派によるホコ先がファンにも向けられ始めている。
「以前から過激と言われていたファンの発言が“BTSを守る”という名目のもとより一層過激になっています。BTSファンは通称“ARMY(アーミー)”と呼ばれ、その名の通り結束力と熱烈ぶりがすごい。13年にデビューしたBTSは17年、18年とビルボード音楽賞のトップ・ソーシャル・アーティストランキングで1位になりましたが、これはネット投票を含むものです。でも、実は、世界を見渡せば、それほど評価が高くないのが実情なんです」(音楽誌記者)
実際、イギリス大手のガーディアン紙などは「あまりにありふれた作品」とバッサリ斬り捨てており、人気は“アーミーたちによって作り出されたもの”とする見方が多いという。
「日本ではその人気ぶりを“田代祭に似ている”とヤユする声も出ている。01年に不祥事続きだった田代まさしが、米タイム誌によるネット投票の『パーソン・オブ・ザ・イヤー』に面白半分に担ぎ上げられ、あわや選出される事態にまでなった騒動です。BTSについても、ファンの無理やりな過熱ぶりが続けば、逆にBTSの足を引っ張る結果になりかねません」(音楽業界関係者)
一方、海外ではBTSの状況を“ビートルズのデビュー当時と似ている”と評するメディアもある。はたしてBTSは、この先、本当に世界が認めるグループとなれるか。
(鈴木謙一)