ついにユダヤ系の人権団体も動きだした!「原爆Tシャツ」の着用が原因で11月9日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)への出演が取りやめになった人気韓流グループの「防弾少年団」(BTS)を巡り、アメリカのユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は11月11日、公式サイトにてBTSを非難する声明を発した。
同声明では原爆Tシャツ着用にも触れたうえで、BTSのメンバーがナチスの象徴であるカギ十字(ハーケンクロイツ)をあしらった帽子を被って雑誌に出演していたことや、ライブにてナチス風の衣装をまとい、ナチス旗を思わせるフラッグを振りながら行進するパフォーマンスを行っていたと指摘。「日本人とナチズム被害者に対して謝罪するべき」としたうえで、メンバーのみならずマネージメント側も謝罪する必要があると訴えている。
BTSのファンは今回の声明に深い悲しみを覚えているが、その一方で韓流ファンからは別の嘆きも聞こえてくるという。芸能記者が指摘する。
「BTSの一件により、デビュー26年のベテラン歌手であるソ・テジが巻き添えを食らっているのです。K-POP界の超大物として知られるソ・テジは昨年の9月2日にデビュー25周年記念公演を成功させ、BTSとの世代を超えた共演も実現。ここでBTSと一緒に代表曲の『教室イデア』を歌った映像が、ナチス風の衣装と旗で糾弾されています。BTSに関して交わされる英語のツイートでも『Seo Taiji』(ソ・テジ)の名前をあげているものが多く、彼にまでナチス礼賛の嫌疑がかけられかねない状況です」
その「教室イデア」のライブ映像で振られている旗には、以前からソ・テジが用いていたデザインがあしらわれている。ただそのデザイン単体で見ると、ナチス旗を連想させることはなさそうだ。しかしそれを旗に仕上げ、しかもナチス風の衣装と組み合わせると、どこからどう見てもナチス礼賛風に変容してしまうのである。
「BTSはこれまで何度も『教室イデア』を歌っていますが、その時は歌詞の内容に合わせて学生服風の衣装を着ていたりしました。ところがソ・テジとの共演でいきなりナチス風の衣装と旗に変わってしまったので、まさにソ・テジを巻き込んでしまった形です。ソ・テジは長らくアメリカに住んでいたこともありますが、この調子だとアメリカで活動するのは難しくなるかもしれません」(前出・芸能記者)
そのソ・テジはかつて金大中大統領(当時)から『社会的な意味を持っている歌手』と絶賛されたこともある。だが今回は、悪い意味で社会的な意味を持つパフォーマンスを露呈してしまったようだ。