原爆を思わせる“キノコ雲Tシャツ”をメンバーが着ていたことで、騒動収拾不能な状態が続いている韓国の人気アーティスト「防弾少年団」(BTS)。11月9日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)の出演が中止となった後も、過去の行為が次々に槍玉に挙げられている。
「2016年3月11日にユーチューブに投稿したミュージックビデオで、東日本大震災の津波被害を茶化すかのような場面があると指摘され大炎上。11月11日には、ナチスのような旗をステージで使用したことや、メンバーがナチス親衛隊の帽子をかぶって写真撮影を行ったことなどから、ユダヤ人権団体が抗議の声明文を発表している。非難の嵐は収まるどころか日増しに激しくなっています」(スポーツ紙芸能記者)
11月13日になって、BTS側は一連の言動について謝罪のコメントを発表してはいるが、その直前には、極め付きと言っていい「衝撃情報」が駆け巡った。11日に拡散した「BTSがユニセフ事務所に“原爆看板”を持ち込み記者会見」という「ニュース」だ。内容は、BTSが人道的国際連合児童基金「ユニセフ」の韓国支部に、日本へ投下した原爆「ファットマン」「リトルボーイ」をモチーフに作られたとされる“原爆看板”を持ち込んで記者会見したというもの。これに多くの人たちが猛烈に「非常識すぎる異常集団」とバッシングしていると記事は報じたのだが、さすがに、これには配信直後から“デマ”の疑いが上がっていた。
「配信元は『Buzz Plus News』なのですが、原爆とされるものは飛行船で、誤報と思われます。取り上げられた写真は1年前、韓国ユニセフ協会が実施したキャンペーンで、BTSがメッセージ入りの飛行船の看板を持って撮影に応じたときのもの。この件ばかりは、さすがに勇み足でした」(前出・芸能記者)
これに対してもネット上では、報じた側を非難する声とともに、《日頃の行為があるから(疑われるのも)仕方ない》といった見方もあふれる始末。謝罪はしたものの、騒動の収束までにはまだ時間を要しそうだ。
(鈴木謙一)