人気バラエティ番組の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)に逆風が吹いている。同番組の人気企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」において、実際には存在しないお祭りをでっち上げたと週刊文春がスクープ。ラオスの橋祭りに続いて、11月15日発売号ではタイのカリフラワー祭りもヤラセだったと報じられ、祭り企画の存続に赤信号が灯った。そして11月17日放送回では冒頭でのお詫びコメントとともに、祭り企画の当面の休止が発表されたのだった。
その祭り企画では“お祭り男”ことお笑い芸人の宮川大輔が中心的な役割を果たしているが、このままだと宮川の「イッテQ!」出演自体もなくなりそうな勢い。それゆえ今回のヤラセ疑惑が宮川にとっては逆風になっているかと思いきや、実際にはむしろ追い風になる可能性すら秘めているという。芸能記者がささやく。
「確かに今回の件で“お祭り男”の役目は終わったも同然でしょう。ただ、宮川にとって『イッテQ!』出演は、人気番組のレギュラーというメリットがある一方で、海外ロケで大幅にスケジュールが拘束されるというデメリットもありました。それゆえ『イッテQ!』から外れることは、仕事の幅を広げるチャンスにもなるのです」
その場合、宮川にはぜひチャレンジしたい分野があるというのだ。芸能記者が続ける。
「彼はもともと役者志望で、高校を卒業してNSC大阪校に入学したのも役者の養成コースがあると思っていたから。芸人になってからも20作ほどのドラマに出演しており、2013年には『お助け屋☆陣八』(日本テレビ系)で連ドラ初主演も果たしています。そして今回、日テレの事情により『イッテQ!』のレギュラーを外れるのであれば、そのお詫びとして深夜ドラマの主演といったポジションが用意される可能性もありそうです。もとより主演作の『お助け屋☆陣八』では所属事務所の吉本興業が制作に関わっており、日テレとしても吉本にドラマ制作を発注すれば今回の件で筋を通すことが可能。災い転じて福となす、ということになるかもしれません」
宮川はこの4月期に放送されたドラマ「崖っぷちホテル!」にも出演しており、その制作局も日テレだった。どうやら日テレと宮川の蜜月関係は、今後も続いていくのかもしれない。
(金田麻有)