タレントのヒロミが日曜21時台の“激戦区”にふたたび参戦することが決定。15年ぶりにフジテレビ系のゴールデン番組MCを任されることとなった。
14年以降にバラエティーの世界に本格復帰を果たしていたヒロミに15年ぶりに司会のチャンスを与えたのは、19年1月より放送をスタートさせる新番組「アオハル(青春)TV」で、年齢を重ねても若々しく“青春”を謳歌する人物にスポットライトを当てるドキュメント番組になるという。
ヒロミがフジテレビ系列の番組でMCを務めるのは、かつて“納豆ダイエット”の痩せ効果を巡りデータをねつ造した疑惑をかけられ、最終的に番組存続が不可能となった「発掘!あるある大辞典」シリーズ以来であり、先輩タレントの堺正章との仲違いによって“芸能界を干された”という都市伝説発祥の番組でもある。
「ヒロミ自身は、04年3月の同番組終了とともに出演者リストから外れており、問題の“納豆ダイエット騒動”が発覚したのは後続の『発掘!あるある大辞典II』ですが、データねつ造の発覚により終焉した番組のもともとの“顔”であるヒロミが、現在、祭りをねつ造したとされるヤラセ騒動の渦中にいる『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を含む、19~21時台の日曜プライム帯を“占拠”する日テレへの対抗馬として送り込まれるというのはなかなか興味深いですね。日テレは『鉄腕DASH』『イッテQ』『行列のできる法律相談所』と続く3本を局の看板番組に位置づけていますから、今回のヤラセ騒動でその地位が揺らいでしまうことを最も恐れているとされています。そのためヒロミには“打倒日テレ”という大きなミッションが託されることになりますね」(テレビ誌ライター)
フジがヒロミを15年間MCとして起用しなかった理由は定かではない。が、ヒロミ自身は「若い時、フジテレビには大変お世話になったので少しでも恩返しができたら」と意気込んでおり、“打倒日テレ”という任務とともに自身のキャリアを育んでくれた局への恩返しの意味合いも強いのだろう。ヤラセ騒動の余波に悩まされる日テレと、かつて日曜夜に“盛大にやらかしてしまった”フジ。そこへ「あるある大辞典」以来のMCとして帰ってきたヒロミが起爆剤となって参戦し、熾烈な視聴者の奪い合いを展開させることになる。
ヒロミにとってはキャリア史上最大の挑戦となるかもしれない?
(木村慎吾)