M-1グランプリ2018で審査員を務めた上沼恵美子に対し、数々の暴言をインスタライブで配信した「とろサーモン」の久保田かずのぶ。酔った勢いで威勢よく上沼批判をブチあげたものの、素面に戻るとひたすら謝罪するというチキンハートを露呈することとなった。
その久保田はインスタライブにて、「自分の感情だけで審査せんとってください。1点で人の一生変わるんで」と発言。上沼の採点がネタに対する評価ではなく、芸人の好き嫌いで決まっていると批判していた。その発言が生まれた背景として、久保田なりに上沼への恨みを晴らしたかったのではないかと、お笑い系のライターが指摘する。
「とろサーモンは昨年の『M-1グランプリ2017』最終決戦で4票を獲得し、3票の和牛を上回って優勝を果たしました。その投票で上沼は和牛に入れており、結果発表の瞬間には呆れたような表情を見せ、まるで『納得できない』と顔に書いてあるかのようでした。おそらく久保田はそんな上沼の態度が、自分たちの優勝にケチをつけていると受け止め、いつか恨み言をぶつけてやろうと思っていたのではないでしょうか」
だとしたらなんとも度量の狭い話。ところが昨年の審査結果を検証してみると、久保田は「本来なら上沼に感謝してしかるべき」だというのだ。お笑い系ライターが続ける。
「とろサーモンは一本目のネタで合計645点を獲得し、3位で最終決戦に進出。4位で合計640点のスーパーマラドーナとかまいたちは涙を呑みました。ここで上沼の採点を見てみると、とろサーモンに対しては7人いる審査員の中で最高タイの93点を与えており、4位の2組に対しては審査員中で最低の89点を付けていました。もし上沼の採点が逆だったら、とろサーモンは最終決戦に進めなかったはず。それゆえ久保田は本来、一本目のネタに高得点を出してくれた上沼に感謝すべきなのです。しかも上沼がとろサーモンに高点数を与えたということは、見た目の良さや好き嫌いではなく、あくまでネタそのものを採点していた証拠とも言えるはず。その点でも上沼への批判は、まったくもって的外れに過ぎません」
これでは暴言を吐かれたほうの上沼も「なぜ私に?」と不思議だったのではないだろうか。
(金田麻有)