「M-1グランプリ2018」の審査員を務めた上沼恵美子が、とろサーモン・久保田かずのぶとスーパーマラドーナ・武智がインスタライブで発した数々の暴言について、謝罪を拒否していたことがわかった。二人の所属する吉本興業が直接の謝罪を申し入れたものの、「お気持ちは受け取りました。そんなことまでして頂かなくて結構です」と断っていたもの。
12月10日付のデイリースポーツによると、上沼は今回の暴言騒動について周囲に「まったく何とも思ってない」と語っているという。関西の女帝と称される上沼の言葉により、久保田と武智の二人は許されたことになるのだろうか。この報道についてお笑い系のライターは、二人がかえってヤバい状況に追いやられたと指摘する。
「上沼の言葉は二人を許したものではなく『私に関わるな』と突き放したもの。それはすなわち、関西のテレビ番組から二人が追放されることを意味しています。なにしろ上沼は、夫が常務を務めていた関西テレビの『快傑えみちゃんねる』をはじめ、読売テレビ、朝日放送、NHK大阪でレギュラー番組を持つ視聴率女王。これらの局が上沼に忖度するのは確実で、久保田と武智に出演オファーを出すことはなくなるでしょう。唯一レギュラーのない毎日放送にしても過去には冠番組がありましたし、あえて横並びを崩す理由も見当たらず、同様に二人を出禁とするに違いありません」
ただ、関西では、吉本が番組制作会社として請け負っているバラエティ番組も少なくない。そこなら久保田や武智も出演できるのではないだろうか。
「それをやってしまうと今度は、吉本が会社として上沼にケンカを売ることになってしまいます。いくら吉本がお笑い業界でのトップだとしても、お笑い業界は狭い世界ですし、関西で広い人脈を持つ上沼に真正面から盾突くわけにはいきません。それゆえ吉本が久保田と武智を起用するためには、東京のバラエティ番組でひな壇などに使うしかないでしょう。正直、二人はひな壇向きではないのですが、もはや自分の得意不得意などを言っている場合ではない。テレビで活躍する場を与えてもらえるだけでも感謝すべきですね」(前出・お笑い系ライター)
そのひな壇でも失敗したら、次はどこに向かうのか。久保田と武智の二人はいま、芸人としての岐路に差し掛かっているのかもしれない。
(金田麻有)