毎年日本を代表する豪華アーティストたちが集結し、各種コラボレーションを披露して楽しませてくれる「FNS歌謡祭」(フジテレビ系)。12月5日放送の第1夜はグランドプリンスホテル新高輪「飛天」から放送されたのだが、毎年のことながら今年も視聴者から不満の声があがったようだ。
「今年もとにかく音質がよくありませんでした。ホテルの大広間はライブをするために造られていませんから、特に歌声がエコーなどの加工ができずに地声のまま放送されてしまう場合が多い。つまり歌手の実力がバレてしまう番組なんです」(女性誌記者)
それが如実に現れたのが、1994年5月にリリースされた郷ひろみの楽曲「言えないよ」を郷本人と、声優で歌手の宮野真守がコラボ歌唱した時だ。
「まるで宮野だけエコーを効かせているかのような伸びのある歌声だったのに対して、郷の歌声は伸びがなくとぎれとぎれで、どっちの持ち歌なのかわからないような状態でした」(芸能ライター)
ネット上でも放送中から「まるで宮野の持ち歌みたいにウマイ」「郷ひろみの声がブツブツきれてばかり」「郷さんがまもちゃんに公開処刑された」といった指摘が目立った。
「あの様子は、もう見ているほうがハラハラしたほどでした。ところが、歌唱後に郷が『宮野さん、素晴らしい!』とテンション高めで宮野を褒め称え、一方の宮野も同番組放送後のブログに《初めてお会いした郷ひろみさんは、ほんとに優しくて、カッコよくて、僕なんかをずっと気遣ってくれて、リハの時から、歌い終わった後に、「君は素晴らしいね!」と、ずっと言ってくれていたのです。感動。》とつづったことから状況は一変。『郷さんがまもちゃんに見せた大人の包容力がステキ』『郷ひろみが本気で宮野真守を褒めてる様子を見て、自分も部下を本気で褒めようと思った』『郷ひろみって性格のいい人なんだと痛感した』など、郷に対する称賛の言葉が急増したようです」(芸能ライター)
郷が見せた「大人の寛容」は、年齢を問わず琴線に触れたようだ。