武田鉄矢による“珍発言”がネットを騒がせている。
問題の発言が飛び出したのは12月16日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)。中国の通信機器メーカー・ファーウェイ社の副会長がアメリカの要請を受けカナダで拘束された事件を特集する中、出演者たちの間では「スパイ」や「盗聴」「サイバー攻撃」といった話題に。
ゲストの国際政治学者・三浦瑠麗氏が「日本には情報機関がない」と諜報活動で遅れを取る日本の現状を紹介するや、武田が「スパイ活動で忙しくてクタクタの人も休める国って必要だと思うんですよね」と切り出した。さらに「飛び交う情報がいっぱいあるんだけど、何の値打ちもない風通しの良い国は世界にひとつあるべきと思う」「日本はそういう意味では最高ののどかな国」「スパイの人にも家族がいる」と語った武田。
その場で松本人志が「この人、スパイなんじゃないか?」と笑いに変えたものの武田の発言に対し、ネット上では「平和ボケ」だと炎上している。
武田といえば、昨年放送の同番組で「みんなやたら政治を批判したり首相に向かってバカといったりちょっとカッコ良がる風潮がありますよね」と反権力をヤユする発言をして、リベラル層から猛バッシングを受けたばかり。これまでも一部から“愛国主義タレント”とみなされてきた武田だが、今回、なぜ「スパイが休める国に」発言が飛び出したのか──。
「深い考えはないと思いますよ」と前置きして、武田を知るテレビ関係者がこう話す。
「昔から右でも左でもなく、その都度感じたことを突拍子もなく正直に言うのが彼のスタイル。スパイ映画でも見て感情移入したのかもしれませんね…」
なんとも人騒がせなスタイルで。
(白川健一)