藤井弘輝アナといえば、フジテレビの若手アナウンサー。慶應義塾ニューヨーク学院、慶應義塾大学卒業という輝かしい実績の持ち主で、16年にフジテレビに入社した。実父はいわずと知れた歌手・藤井フミヤ。80年代に一世を風靡した元チェッカーズのメインボーカルだ。弘輝アナは、かつてのトップアイドルの子息とあって、入社時は「コネ入社」が、ずいぶんささやかれたものだった。
そんな藤井と同じく、二世タレント同様に“親の七光り業界人”も増えている、と言うのは、ベテラン芸能リポーターだ。
「フジで有名なのは、大物俳優の高橋英樹の愛娘で先ごろ結婚した真麻。現在は退社しており、フリーとして成功していますが、局アナ時代は常にお父さんの名前を出されてツラかったとか。現在も局員なのは、安倍晋三首相の甥っ子で、安倍家の後継者候補と報じられたこともある岸信千世さん。14年に入局しています。かつてのトレンディ俳優・陣内孝則の長男・太郎さんはディレクター。『とくダネ!』や『めざましテレビ』を担当していました」
かつての好感度No.1女子アナだった元フジの高島彩は、父親が元俳優・竜崎勝さん。現在「めざましテレビ」の司会を務めている永島優美アナは、父が元サッカー選手で現在はスポーツキャスターの永島昭浩氏だ。フジには著名人の二世、親族がゴロゴロいる。
「異色なのは、タレントの大竹まこと。今年1月には、長女が法律違反の薬物の取締法違反で逮捕されましたが、長男は、父が所属する芸能プロ・ASH&Dコーポレーションの社員です。前職は、おぎやはぎやアンタッチャブルがいるプロダクション人力舎の有名マネージャーでした」(前出・芸能リポーター)
大竹の長男が人力舎に入社したのは、父の影響が大きい。大竹まこと率いるコント集団・シティボーイズがかつて所属していたからだ。同社時代の長男はマネージャーとしてアンタ、東京03、ゆってぃを売り出した一方で、バンド経験があったことから、深夜バラエティ「ゴッドタン」(テレビ東京系)の人気企画「芸人マジ歌選手権」に出演。番組特有の悪ノリから、09年には「大竹マネージャー」名義で東京03・角田晃広とシングル「若者たちへ」をリリースしている。バンド・Sensitive Brothers.のボーカリスト兼ギタリストでもあった。
そんな彼が、長女の不祥事によって緊急で開いた父の謝罪会見を取り仕切ることになろうとは、さすがに予想できなかったに違いない。このように決して少なくない二世業界人。親の名を汚すことにないよう、精進してほしいものだ。
(北村ともこ)