宇 メイウェザーvs那須川天心。これはどういうことなんですか?
吉 「エキシビジョン契約だ」みたいなことをメイウェザー側は言っていて。まあ、そうじゃないと乗っかってこないだろうし。でも、エキシビジョンで何かやらかしたら、それはそれで大問題にはなるわけで。
玉 100億、200億を稼ぐヤツだからね。
吉 猪木さんが、アリを極められる瞬間があっても極めなかったのはなぜなのか、みたいな話ですよね。
宇 ああ、そういうことか。相手を立てないといけない。
吉 やれたけども、やらなかったことで人間関係がその後も続いていったけど、もしやってたらどうなってたかわからないという。
玉 そうだろうね。
宇 なるほどね。注目は集めるし、客は呼べるけど、そういう意味ではやる側は生きた心地がしない?
玉 デリケートだから、それを踏まえて見るとまたおもしろいんだよね。もうフジテレビの社屋が抵当に入ってるっていう話だよね、これ、ファイトマネーが(笑)。
吉 フジテレビが払えるわけないですよ。
宇 ヤバイ。おもしろいな、それはそれで(笑)。
玉 まず、あの球体を売る。
吉 アハハハハ。あそこだけなくなるんですか。ボランティアレスラー・大仁田の試合観ましたよ。大仁田とターザン山本の絡み。
玉 どうだったのよ?
吉 いや、ビックリしました。大仁田、今や全然「すごい」モードを出してないんですよ。この前のアイドルプロレス団体の旗揚げの時は、入場でなぜか横に女性が付いて来てるんですよ。マネージャー役か何かと思ったら、「彼女はものまねタレントで、彼女のものまねを聞いてくれ」。えっ、入場の直後でそれ言いますか? 休憩時間にやってよっていう。
玉 スナックにいる不動産屋のタニマチと同じだよ、それ。
宇 愛人か何か?
吉 いや、「俺も一時期、太田プロにいたからさ。太田プロのものまね芸人だ」「指原さんのものまねしまーす」って。何だこれ? っていう。そのあとでターザン山本組の入場(笑)。
玉 東幹久がセクハラ防止啓発ポスターに抜擢。しかし、この人選はすごいな。あの東幹久だろ? それを逆手取ってんのかなって考えちゃうけど、逆手には取ってねえんだよ。
吉 「ワンダフル」(TBS)での乱交騒動ありましたね。当時、司会の東幹久、TOKIO、いしだ壱成、武田真治らの名前が報道されましたけど。
玉 あの番組に出てた「ワンギャル」と呼ばれてたグラドルたちも一緒にな。
宇 問題の乱交マンションですよ。
玉 あの騒動で、志賀(大士)アナだけが責任を取って異動になって、後任が安東(弘樹)さんだから。
宇 ああ、そうか。
玉 安東さん、田舎のバス停でバスを待ってたんだって。そうしたら地元の中学生が来て、「安東さーん、ワンギャルとヤッてるんでしょー」「俺はヤレなかったチームだ!」って(笑)。
吉 アハハハハハ、ヤッたあとの尻拭いやらされてるんだよって。
玉 焼け野原。ぺんぺん草も生えてねえんだって。
吉 水道橋博士、休養。玉さん、公式コメントをください。
玉 ねえ。
吉 ねえって(笑)。
玉 いいんだよ、俺と博士の関係は。だって古いんだから。誰よりも俺と博士って古いわけでしょ。俺が17歳で博士が22歳。その頃から知ってるわけだから、俺と博士の間には誰も入れねぇんだよ。たとえ、お互いの女房だろうが家族だろうが。ということかな。
吉 事務所が別々になろうがどうしようが。
玉 それは2人の関係だから。
吉 誤解されてニュースになってましたね。
玉 そう。俺のかみさんがさ、突然入院しちゃったわけよ。それでツイッターに「1人になると寂しいなあ」なんて書いてさ。寂しいよ、そりゃ。1人じゃ何にもできないんだから。「パートナーって大事だぞ」って書いたら、バカなスポーツ新聞がさ、それを博士のことだと思って書きやがったんだよ。もう嫌になっちゃってさ。
宇 2018年は本当にね。
吉 激動でしたよ。
宇 スキャンダル大賞だよ。博士っていうか、浅草キッドじゃないですか。
玉 「浅草キッド、ヒッチャカメッチャカ」で。
吉 2人ですね。「浅草キッド、永遠なれ!」という感じですかね。
玉 解散なんかしないよ。そう考えると、きよし師匠のたくましさだね。まだ言ってるからね。「お前、酵素って知ってるか? 名古屋によー、すげえ社長がいっからよ」だって。もうあれぐらいタフネスにならなきゃダメ、人間は。
<座談会参加者>
玉袋筋太郎:1967年生まれ。東京都出身。現在「バラいろダンディ」(TOKYO MX)、「人生酒場~唄は夜につれママにつれ」(TOKYO MXほか)、「別冊アサ“秘”ジャーナル」(TBS)、「ぴったんこカン・カン」(TBS)、「たまむすび」(TBSラジオ)、「玉ちゃんのおとこの作法」(ラジオ関西)、「たまきよのミッドナイトで乾杯!」(SPEEDチャンネル)などに出演中。一般社団法人全日本スナック連盟会長。
吉田豪:1970年生まれ。東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。徹底した事前調査をもとにしたインタビューに定評があり、取材対象についての知識は本人をもしのぐと言われる。「男気万字固め」、「人間コク宝」シリーズ、「サブカル・スーパースター鬱伝」「吉田豪の喋る!!道場破りプロレスラーガチンコインタビュー集」など、多数手がけている。
宇多丸:1969年生まれ。東京都出身。1989年、大学在学中に「ライムスター」を結成。日本ヒップホップの黎明期よりシーンを牽引し、ますます旺盛に活躍中。07年に「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ)でラジオ・パーソナリティとしてもブレイク。09年、第46回ギャラクシー賞「DJパーソナリティ賞」を受賞。現在は「バラいろダンディ」(TOKYO MX)、「アフター6ジャンクション」(TBSラジオ)などに出演中。