今ならすぐさまパワハラだと内部でも問題になるのではないか。
元プロ野球選手で現在はタレントの長嶋一茂がバラエティ番組「キスマイ超BUSAIKU!?」(フジテレビ系)に出演したのは1月3日。過去にMCを務めていたスポーツ情報番組で絶対的な権力をふるっていたことが明らかとなった。
一茂は96年をもって現役を引退。98年からスポーツ番組「プロ野球ニュース」のMCに抜擢されている。同番組には一茂の出演前から、当時同局看板アナだった西山喜久恵アナが出演しており、局側では西山アナを続投、一茂とタッグを組ませる予定であったという。ところが、一茂は「彼女のイメージではないです」と西山との共演を拒否。明るく親しみやすいキャラクターの西山アナではなく、大人びた雰囲気だった中村江里子アナ(当時、現在はフリーアナ)がいいと共演のために指名をしてきたのだとか。しかも中村アナを指名した理由について、一茂は艶っぽさがあるという意味のことを説明したのだ。実際、中村アナが同番組出演時には丈の短いスカートを着用。美脚をより強調するためにセットについても、テーブルまで取っ払ったものとなっていたが、これも一茂の指示だとか。さらにCM前には中村アナの脚をなめるようなカメラワークが採用されていたが、こちらも一茂が指定していたものだったそうだ。
このエピソードを知った視聴者からは「親の七光りのくせに勘違いしてないか」「パワハラと性的ハラスメントのダブルパンチじゃないか」「やっぱり一茂は好きになれない」「テレビは一茂を甘やかせすぎ」などといった内容の批判的な意見がみられている。
「西山アナは『プロ野球ニュース』の顔としてすでに定着していましたが、そんなことも関係なしに一茂の一存で中村アナに変えられてしまったのはビックリ。ちなみに西山アナは自身が降板した理由については知らされておらず、スタッフが勝手に決めたものだと思い込んでいたそうです。当時の一茂の注目度は非常に高く、各局がこぞって一茂を番組で起用したがっていたそうですから、こういったことが許されていたのでしょう。ですが、プロ野球の世界で、そこまで実績を残すことをできなかったことを考えると、偉大な父・長嶋茂雄の存在があって優遇されていたことは間違いない。もっとも、こういった“暴挙”が許されていたこともあわせて考えると、改めて、今、人気となっている物事をズバズバ言うキャラクターを貫き通せるのも納得ですね」(エンタメ誌ライター)
こういった告白ができるということは、まさか現在も同じようなことをしているということはないだろうが、くれぐれも調子には乗りすぎないようにしてほしいものだ。
(田中康)