テレビ朝日も御多分に漏れず局アナの人材不足に悩み、フリーアナ頼みだけに、意外な話も聞こえてくる。
「昨年10月に徳永有美(43)がMCに就任して以降の『報道ステーション』は安定して高視聴率を維持するようになり、これに上層部はご満悦。当初は『原稿をかみすぎではないか』といった厳しい声もあったものの、今では『彼女には可能なかぎり長く続けてもらいたい』との意見が圧倒的主流。そんな中、現在の『ギャラ1日50万円』を『不足なら1日80万円まで上げてでも残ってもらう』との声も上がっている」(テレ朝関係者)
一方、徳永の「報ステ」登板と同時期に日本テレビ系「news zero」のMCとなった有働由美子(49)は懐具合に不安を覚えているともっぱらだ。すっかり視聴率1桁台が定位置となり期待どおりの活躍ができていない彼女について、昨春まで彼女の同僚だったNHK関係者が声を潜めて言う。
「今年初め、彼女は古くから親しいNHKの元同僚たちに会った際『なかなかうまくいかない』と率直に悩みを吐露したと聞いています。また有働は『フリーで使われなくなったら、またNHKで雇って』と冗談めかして語っていたそうなのですが、同席者いわく『目が全然笑ってなかった』とか。実際、退社した現在でも、有働本人が頻繁にNHKの役員に会いに出向き『いつでも使ってください』と直訴しているというのは知られた話。ああ見えて、マメに営業活動に励んでいるんですよ」
フリー美女アナの金銭事情に詳しい女子アナ評論家の春山マサハル氏は、
「実力と人気を兼ね備えたフリー女子アナにはテレビ、ラジオ、イベントと仕事が集中するため、まさにボロ儲けの状態が生まれる。昨年の『タレント番組出演本数ランキング』で女性2位となった新井恵理那(29)に至っては、所属事務所のセントフォースが歩合制であることと相まって、昨年だけで1億5000万円以上を荒稼ぎしたと言われています」
さらには、
「河野景子(54)が貴乃花と離婚してまでテレビ業界に復帰したのも、そのうまみを理解しているから。バラエティー番組に出れば出るほど、全国から『90分70万円』といわれる講演会の依頼が増え、運営する会社で販売する『1本1万5000円』と高額の美容液が飛ぶように売れる。彼女の場合はテレビのギャラをアテにする必要すらないんです。問い合わせが殺到しているという話し方セミナーの受講料なども含めると、2019年の収入は2億円超えは堅いでしょう」
かつて30歳で1500万円といわれた局アナも、今や風前の灯。フリー転身に飛びつくのもやむをえない時代のようだ。